東京ビエンナーレ2020の実施地域が、千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがる文化資源の豊富なエリア。実施地域に重なる上野、本郷、谷根千、神保町、秋葉原、神田、根岸等に至る地区では、「東京文化資源区」と呼称し、特色ある文化地域を中核とした東京都心北部一帯で、ソフト、ハードあわせた様々な文化資源を活かしたプロジェクトを進め、2020年以降の新たな東京をつくろうと「東京文化資源会議」が組織されています。今回、地域で活動され関わっている皆さまが集まり「東京文化資源区」の観点から「東京ビエンナーレ」が「地域に何を生み出すのか」を語ります。
イベントデータ
登壇者
栗生はるか(文京建築会ユース代表 / 東京文化資源会議「本郷のキオクの未来」PT座長)
2007年早稲田大学大学院建築学専攻修了。ヴェネツィア建築大学都市計画学科留学。㈱NHKアート、文化事業開発ディレクターを経て2012年~2015年横浜国立大学 大学院 建築都市スクール “Y-GSA”スタジオ・アシスタント。
現在は、法政大学 デザイン工学部 建築学科教務助手、早稲田大学 非常勤講師。Mosaic Design 共同主宰。
地域の魅力を様々な角度から発信する有志団体、文京建築会ユースの代表を務める。
椎原晶子(地域プランナー / NPO法人たいとう歴史都市研究会理事長 / 株式会社まちあかり社取締役 / 東京文化資源会議「リノベーションまちづくり制度研究会」プロジェクトマネージャー)
1989年東京芸術大学大学院修士課程修了。1989年まちづくりグループ「谷中学校」設立に参加。1989年〜山手総合計画研究所勤務。横浜・湘南の歴史を活かすまちづくり、都市デザインに関わる。
2000年東京芸術大学大学院美術研究科博士課程(環境造形デザイン)単位取得退学。同年より、同大学大学院文化財保存学保存修復建造物研究室非常勤講師。
在学中より谷中・根津・千駄木のまちづくり活動に加わり、「芸工展」、「art-Link上野谷中」などでエリア一帯の人とものづくり、アート活動をつなぐ。2001年より旧平櫛田中邸、カヤバ珈琲、「上野桜木あたり」等の古民家の再生企画・運営にかかわる。
東京文化資源会議幹事。東京谷根千エリアおよび歴史文化を生かしたまちづくりの制度事業づくりに取り組み中。
共著に『新編・谷根千路地事典』、『路地からのまちづくり』、『東京文化資源区の歩き方』など。
道明葵一郎(株式会社道明 代表取締役 / 東京文化資源会議「ナショナルハウス構想」PTプロジェクトマネージャー)
1978 年6 月15 日東京都生まれ。1997 年私立武蔵高校卒、2004 年早稲田大学理工学部建築学科大学院卒、2006 年から道明葵一郎一級建築士事務所を主宰。2012 年より株式会社道明 代表取締役に就任。日本各地に残る歴史的組紐に用いられる技術を範とした、あたらしい組紐の製作に従事する。
柳 与志夫(東京大学大学院情報学環特任教授 / 東京文化資源会議事務局長)
1979年国立国会図書館入館、2004年千代田区に出向、2015年3月国立国会図書館退職、2015年4月東京文化資源会議設立に伴い事務局長、同年11月東京大学特任教授就任。専攻は、図書館経営論、文化情報資源政策論、デジタルアーカイブ論。著作は『文化情報資源と図書館経営』(勁草書房、2015年)、責任編集『入門デジタルアーカイブ』(勉誠出版、2017年)など。
吉見俊哉(東京大学大学院情報学環 教授 / 東京文化資源会議幹事長)
1957年東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。
中村政人(アーティスト / 3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター / 東京藝術大学教授)
1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授。アートを介してコミュニティと産業を繋げ、文化や社会を更新する都市創造のしくみをつくる社会派アーティスト。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。平成22年度芸術選奨受賞。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。全国で地域再生型アートプロジェクトを展開し、2010年、民設民営の文化施設「アーツ千代田 3331」を創設。