「東京ビエンナーレのデザイン」はどんなものになるだろう。本イベントでは、そのためにまず「東京とデザイン」の関係を考えてみます。 明治に使われるようになった「東京」と、戦後に使われるようになった「デザイン」ですが、まずはこれらの言葉の手前にある暮らしについて考えることからはじめます。そのうえで、現在の「東京」や「デザイン」の解読を試みながら、未来へ向けた問いに繋げていきたいと思います。 事前の意見交換から浮かび上がってきたキーワードは「地場」と「気配」。数百年の歴史を通過した情報が積層している東京の地場に着目し、そこに漂う気配の方から導かれるデザインについて討議します。
イベントデータ
日時 2018年10月13日(土)15:00-17:00
場所 3331 Arts Chiyoda 1F ラウンジ
参加費 1,500円
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登壇者
大原大次郎(グラフィックデザイナー)
1978年神奈川県生まれ。グラフィックデザイン、音楽、展覧会やワークショップなどを通して、言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを展開する。近年のプロジェクトには、重力を主題としたモビールのタイポグラフィ〈もじゅうりょく〉、登山図とホンマタカシによる山岳写真を再構築したグラフィック連作〈稜線〉、音楽家・蓮沼執太、ラッパー・イルリメと共に構成する音声記述〈TypogRAPy〉、YOUR SONG IS GOODの吉澤成友と展開するライブプリントとドローイングによる即入稿セッション〈New co.〉などがある。受賞にJAGDA新人賞、東京TDC賞。
セキユリヲ(デザイナー)
2000年より「サルビア」の活動をスタートし、古きよき日本の伝統文化に学びながら、今の暮らしによりそうものづくりをすすめるデザイナー。2009年より一年間スウェーデンでテキスタイル制作を学び、帰国後は東京・蔵前のアトリエでワークショップなどをひらく。書籍や雑誌、テキスタイルや空間のデザインのほか、「月イチ蔵前マップ」「渋谷子育てMAP」「和歌山・温川おさんぽMAP」ほか、「まちのちずづくりワークショップ」など、マップのデザインをしながらまちづくりを考える取り組みも。いまは育児が暮らしの中心。
田中義久(グラフィックデザイナー / 美術家)
文化的価値創造を理念に,批評性をもったデザインを実践している。主な仕事に東京都写真美術館をはじめとした文化施設のVI計画,ブックショップ「POST」,出版社「CASE」の共同経営,「The Tokyo Art Book Fair」,「Takeo Paper Show」などのアートディレクションがある。また,飯田竜太(彫刻家)とのアーティストデュオ「Nerhol」としても活動し,主な個展に「Index」Foam Photography Museum(オランダ),「Promenade」金沢21世紀美術館,「Interview,Portrait,House and Room」Youngeun Museum Contemporary Art (韓国)がある。
原田祐馬(デザイナー)
1979年大阪生まれ。UMA/design farm代表。大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、書籍、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。「共に考え、共につくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。DESIGNEAST、小豆島・醤の郷+坂手港プロジェクトなどのディレクターを務める。グッドデザイン賞審査委員、京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。愛犬の名前はワカメ。
佐藤直樹(3331 Arts Chiyoda デザインディレクター)
1961年東京都生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学で教育社会学・言語社会学を学ぶ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。
1998年、アジール・デザイン(現アジール)設立。 2003~10年、「セントラルイースト東京」プロデュース。
2010年、「アーツ千代田 3331」立ち上げに参画。「トランスアーツ東京」を機に絵画制作へと重心を移す。サンフランシスコ近代美術館パーマネントコレクションほか国内外で受賞多数。 画集に『秘境の東京、そこで生えている』(東京キララ社)、著書に『無くならない―アートとデザインの間』(晶文社)など。美学校講師。多摩美術大学教授。