水脈や水辺から、アートを通して水都・東京を再発見する可能性とは?
見渡す限りビルが広がる、現在の東京。この地は先史時代より、水系に恵まれた台地の東に低地が続き、海辺に近い土地でした。
江戸時代には水路・水道の整備とともに舟運が栄え、幕末に江戸を訪れた外国人でヴェネツィアを想起した人もいたほどです*。
近年、明治以降の近代化で失われてしまった水の風景を再評価する機運が高まっています。
東京ビエンナーレ2020では、この地の地層や水脈、都市整備の歴史を踏まえ、水の新たな可能性をアートの視点で開いていく構想が立ち上がります。
東京の過去・現在を確認しつつ、21世紀の水都・東京について考えます。
*米国の初代駐日公使タウンゼント・ハリス(1857)やスイスの外交施設団長エーメ・アンベール(1863)ら。
イベントデータ
日時 2018年10月6日(土)19:00-21:00
場所 3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリー
参加費 500円(ドリンクチケット付)
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登壇者
陣内秀信(法政大学特任教授 / 法政大学江戸東京研究センター 初代センター長)
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学。専門はイタリア建築史・都市史。建築史学会・地中海学会・都市史学会の会長を歴任。中央区郷土天文館館長、国交省都市景観大賞審査委員長他。
著書:『東京の空間人類学』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『ヴェネツィア-水上の迷宮都市』(講談社)、『水の都市 江戸・東京』(編著、講談社、2013年)、『イタリア都市の空間人類学』(弦書房)他。
受賞歴:サントリー学芸賞、地中海学会賞、建築学会賞、ローマ大学名誉学士号他
四方幸子(クリエイティブキュレーター)
京都府生まれ。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、明治大学兼任講師、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)非常勤講師。AMIT(Art, Media and I, Tokyo)ディレクター。アートと科学を横断する展覧会やプロジェクトをキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](2004-10)、またインディペンデントとして実現。近年の仕事に札幌国際芸術祭2014アソシエイト・キュレーター、KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭キュレーターなど。国内外の審査員・共著多数。
中村政人(3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター / 東京藝術大学教授)
1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授。アートを介してコミュニティと産業を繋げ、文化や社会を更新する都市創造のしくみをつくる社会派アーティスト。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。平成22年度芸術選奨受賞。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。全国で地域再生型アートプロジェクトを展開し、2010年、民設民営の文化施設「アーツ千代田 3331」を創設。
水辺に関する活動プレゼンテーション
【ショートプレゼンター】
阿部彰(建築家・都市環境プランナー、まちふねみらい塾 専務理事)
夏目守康(一般社団法人 水都創造パートナーズ代表理事)
服部充代(インテリア・デザイナー、名古屋・