東京ビエンナーレは、東京のまちを舞台に2年に1度開催する国際芸術祭です。世界中から幅広いジャンルのクリエイターが東京のまちに深く入り込み、地域住民の方々と一緒に作り上げていく新しいタイプの芸術祭として、千代⽥区、中央区、⽂京区、台東区を中⼼とする東京都⼼北東地域を舞台に、多様な表現領域を横断して展開します。
東京の地には、江戸時代から積み重なってきた歴史や⽂化、暮らしの層があります。急速なグローバル化の一方で、SNSを始めとするコミュニケーション形態の変容、新型コロナ感染症の拡大で個人が時間的・空間的孤立を深める東京にとって、この土地の層を丁寧に読み解きながら、現代社会における⼈と⼈、社会、地域、歴史とのつながりをとらえ直す活動が必要です。東京ビエンナーレはそのための、アートのプラットフォーム(乗り物)として、“「私」から「私たち」へ”を基本理念に、個と共同体の新しいあり⽅、これからの⽣き⽅を考える機会を提供します。
2021年の初回に続く「東京ビエンナーレ2023」のテーマは「リンケージ つながりをつくる」。会期を2023年後半に予定し、市民参加型の継続的な取り組みをさらに強めていく方針です。そのために、2022年からプレイベントを皮切りとして、各所で活動を展開します。
「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」はその主軸となる催しです。舞台となるのは、2025年に創建400年を迎える東叡山 寛永寺(台東区)や、都市型総合エンターテインメント施設・東京ドームシティ(文京区)など、いずれも固有の背景と可能性をもつ場です。地域社会、地元企業、多様な参加者らと共にプロジェクトを立ち上げ、活動していくこれらの試みの「はじまり」にぜひ共に立ち会い、体験してください。また、「はじまり展」で生まれた出会いがひろがり、多様な方々がそれぞれのかたちでこの芸術祭に参加する機会になることを、心から願っております。
「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」では、
一部すでにスタートしている
複数のアートプロジェクトにご参加いただけます。
御徒町[台東区]
人間に一番身近なクリエーション「ジュエリー」の再発見、再創造をめざすプロジェクト。御徒町から外神田の街並みに専門店、職人さんを訪ね、貴金属や宝石の多様性を知る。家で眠っている古い装身具をコンテンポラリー・アクセサリーにつくりかえる。
プロフェッショナルな造り手のアシストや関連する文化の講座にヒントを得る。参加者自身が行動し、学んで楽しむプロジェクトです。
参加ご希望者はまずオンラインによる事前説明会にご参加いただき、その後、正式に応募をしていただきます。
日時 | 2023年2月11日(土)14:00〜15:30 |
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会場 | オンライン開催(参加無料) |
大手町川端緑道仮囲い[千代田区]
ACCESS
大手町川端緑道に設置中の仮囲い壁面を活かした写真で大手町と神田をつなぐアートプロジェクト 。写真家の池田晶紀が10年以上にわたり撮影してきた神田の人々のポートレイト写真から約10点を選んだ「いなせな東京」と、大手町の植物を撮影した「series “DOUBLE NATURE”『模様』」を展示します。
長期的に展示をすることで大手町と神田という2つのコミュニティをつなぎ 、橋でエリアがつながることを目指します。ぜひ、立ち止まってご覧ください。
会期 | 2022年12月20日(火)-2025年2月(周辺の開発工期が完了するまで) |
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会場 | 大手町川端緑道仮囲い(東京都千代田区大手町1-9) |
主催 | 一般社団法人東京ビエンナーレ |
後援 | 千代田区、中央区、文京区、台東区、一般社団法人千代田区観光協会、 一般社団法人中央区観光協会、一般社団法人文京区観光協会、東京藝術大学 |
助成 | 令和4年度日本博イノベーション型プロジェクト(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁) |
協賛 | 三菱地所株式会社 |
東京ドームシティ[文京区]
ACCESS
芸術に触れて、学んで、つくってみよう。今回は、東京ビエンナーレ2020/2021にも参加したアーティストの栗原良彰さんや、東京藝術大学の学生たちといっしょに本格的なアート体験ができるワークショップを開催します。お子様はもちろん、ご家族でも。ぜひ、ご参加ください!
―――本プログラムは、東京ドームシティ、東京藝術大学、東京藝術大学芸術創造機構の3者による「アートの可能性の探求」をテーマとした共同研究プログラムの一環です。
アーティスト | 栗原良彰 |
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会場 |
東京ドームシティ(文京区後楽1-3-61) フードコートGO-FUN横 |
会期 | 2022年12月11日(日) |
主催 | 株式会社東京ドーム、東京藝術大学、一般社団法人東京藝術大学芸術創造機構、一般社団法人東京ビエンナーレ |
ぬりぬりしよう!自分だけのオリジナルクレヨンを作ろう!
シリコンの型や粘土でつくったオリジナルの型を使って、自分だけのオリジナルクレヨンをつくります。つくったクレヨンで絵も描きます。
会期 | 2022年12月11日(日) |
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時間 | 11:00-12:50 |
料金 | 2,000円(要予約) |
参加対象 | 小学生以上 |
定員 | 30名 |
いろいろはさむ!ラミネーターでオリジナルキャップ作り!
羊毛や色紙などさまざまな素材を挟んでつくったラミネートフィルムでオリジナルの帽子をつくります。予約不要、当日お気軽にご参加ください。
会期 | 2022年12月11日(日) |
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時間 |
14:30-18:00(随時受付) 所要時間:約45分(目安) |
料金 | 700円(予約不要) |
参加対象 | 小学生以上 |
都市型総合エンターテインメント施設、東京ドームシティをめぐる目に見えない流動のなかを、高橋臨太郎が等身大のスケールで干渉することから生まれた作品群を展示。それらは「振動」や「抵抗」として今までになかった渦を巻き起こします。
会場 |
東京ドームシティ(文京区後楽1-3-61) Gallery AaMoと都営三田線水道橋駅A3出口をつなぐ通路 |
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会期 | 2022年10月6日(木)-2023年2月28日(火) |
開場時間 | 終日公開(夜間1:30-4:30は立入不可) |
休場日 | なし |
料金 | 無料 |
主催 | 株式会社東京ドーム、一般社団法人東京ビエンナーレ |
後援 | 東京藝術大学 |
大手町仲通り [千代田区]
Slow Art Collectiveはオーストラリア・メルボルン在住の加藤チャコとディラン・マルトレルが主宰する芸術グループ。持続可能性や多文化共生をテーマに、竹やロープなどの自然素材や、街で拾い集めた素材を用いた市民参加型のアートプロジェクトを行います。彼らの「スローアート」は、多様な人々が共にゆっくりと何かを創造することを通して、金銭とは別の価値や文化を共有・交換していく「つながりの装置」です。
今回はSlow Art Collectiveが来日して大手町に滞在し、誰もが参加できるスローアートのためのオープンスペースを創出。さらに、そこに集う人々や、たまたま立ち寄った人々と一緒に大規模インスタレーション作品を共同制作、その過程で様々なつながりを生み出すことを目指します。
本プロジェクトは2023年開催の「東京ビエンナーレ2023」に向け「生活とアートをゆるやかにつなげること」に関心を持つ人々を、Slow Art Collective Tokyoの参加メンバーとして募集します。まずはぜひ今回の機会に遊びにきてください。いずれも参加費無料です。
後援 | オーストラリア大使館 |
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協賛 | 大丸有SDGs ACT5実行委員会 |
協力 | 株式会社サンケイビル、三菱地所株式会社、特定⾮営利活動法⼈⼤丸有エリアマネジメント協会、⼀般社団法⼈⼤⼿町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、株式会社モノファクトリー ほか |
きいて参加
開催直前・国際オンライントーク
「Slow Art Collective Tokyoとは?」
Slow Art Collectiveが拠点のメルボルンから登壇します。
*日本語通訳あり
会期 |
2022年11月10日(木) |
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時間 | 18:30〜20:00 |
登壇者 |
Slow Art Collective(加藤チャコ、ディラン・マルトレル) 中村政人(アーティスト、東京ビエンナーレ2023総合ディレクター) 西原珉(キュレーター、東京ビエンナーレ2023総合ディレクター) |
料金 | 無料 |
みて参加 高層ビルのスキマで公開制作!
Slow Art Collectiveが来日。リユース品や天然素材を活かし、まずは誰もが参加できるアートな「場」を作ります。
会場 |
東京サンケイビル 大手町仲通り側 (東京都千代田区大手町1-7-2) |
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会期 | 2022年11月14日(月)-16日(水) |
時間 | 10:00〜17:00(変更される場合があります) |
料金 | 無料 |
つくって参加 オープンデイ(一般参加の共同制作)
大空間にカラフルなロープや紐が有機的に広がるSlow Art Collectiveの作品は、参加者の手で作られます。お一人でも、ご家族やお友達、職場のご同僚とも気軽にご参加を!
会場 |
東京サンケイビル 大手町仲通り側 (東京都千代田区大手町1-7-2) |
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会期 | 2022年11月17日(木)-12月2日(金) |
時間 | 平日12:00〜18:30/土日祝11:00〜17:00 |
料金 | 無料 |
お申込み | 以下のリンクから事前予約、または現地での当日お申し込みも可能です |
東叡山 寛永寺(根本中堂ほか)[台東区]
ACCESS小池一子+一力昭圭、宮本武典、Tokyo Urban Farming、西原珉、藤幡正樹、並河進らが2023年に向け各地域やデジタル空間上で構想するプロジェクトの計画や、その参加方法のご紹介を行います。シンポジウムやトーク、ツアー等イベントも開催予定です。
会場 |
東叡山 寛永寺 ロータリー付近設置のM1内 (台東区上野桜木1-14-11) |
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会期 |
2022年10月6日(金)-30日(日)の 木〜日曜日および祝日 |
開場時間 | 10:30-16:30(入場は16:00まで) |
休館日 | 月〜水曜日(祝日は開場) |
料金 | 無料(一部のイベントは有料) |
主催 | 一般社団法人東京ビエンナーレ |
後援 | 東京藝術大学 |
協力 | 東叡⼭ 寛永寺 |
1625(寛永2)年の創建からまもなく400年を数える寛永寺の歴史性・空間性にアーティストらが対峙し、多様な人々と協働しながら、人と人、社会、地域、歴史との新たな関わりを探る試みです。今回は⽇⽐野克彦、鈴⽊理策、⻄村雄輔らの作品・プロジェクト展を行います。
会場 |
東叡山 寛永寺 根本中堂ほか (台東区上野桜木1-14-11) |
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会期 |
2022年10月6日(金)-30日(日)の 木〜日曜日および祝日 |
開場時間 |
10:30-16:30(入場は16:00まで) 但し、根本中堂は15:30最終入場、16:00閉場。 |
休館日 | 月〜水曜日(祝日は開場) |
料金 | 無料(一部のイベントは有料) |
主催 | 一般社団法人東京ビエンナーレ |
後援 | 東京藝術大学 |
協力 | 東叡⼭ 寛永寺 |
優美堂[千代田区]
ACCESS戦争を乗り越え現代に残る神田の額縁屋「優美堂」は、中村政人と様々な協力者による「優美堂再生プロジェクト」でコミュニティアートスペースとして改修され、東京ビエンナーレ2020/2021の参加プロジェクトとして活動が始まりました。今回は優美堂に残された額縁と複製画を使った中村の作品を、街の様子と共に、併設のカフェでお茶を楽しみながら体験できます。
会場 | 優美堂(千代田区神田小川町2-4) |
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会期 | 2022年10月6日(木)-30日(日) |
開場時間 | 11:30-18:00(木・金・土は20:00まで) |
休場日 | 水曜日 |
料金 | 無料 |
主催 | 一般社団法人東京ビエンナーレ |
東京ビエンナーレ 2023 はじまり展関連イベント
ポピュラーミュージックの世界では、都市や街を歌った曲を「ご当地ソング」と呼び習わします。そして、東京は世界でも類を見ない「ご当地ソング」数を誇る都市。『東京ビエンナーレ 2023』では、東京のご当地ソングの数々を、風俗・文化史上にその名を残す店、ストリート、特別な場所にて、東京でその歌声を日夜響かせている(た)プロ&アマの歌い手たちが歌う、という、うた×場所×歌手、そして観客がリンケージする多発的コンサートイベント『東京のうた』を展開していきます。
そのエッセンスを一夜に凝縮したのが今回のプレビュー夜会。場所として選ばれたのは、浅草・吉原にこの夏オープンした「moire HOTEL YOSHIWARA」。江戶時代には幕府公認の遊郭があり、歌舞伎『助六 由縁江戶桜』でもお馴染みのように、数々の芸事や”粋”といわれる日本独特のセンスを育んだこの土地に堆積している、夜遊びの記憶を掘り起こすがごとくの、コンセプト・デザイナーズホテルのラウンジバー (カフェー)と客室をフルに使い、『東京のうた』が表現していく〈うた×場所×歌手〉の世界を展開していきます。
日程 |
2022 年 12 月 7 日(水) 19:45〜23:00 |
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料金 | 一般 3,500 円(税込) |
会場 |
moire HOTEL YOSHIWARA(モアレ ホテル 吉原) 〒111-0031 東京都台東区千束 4 丁目 15-11 |
主催 | 一般社団法人東京ビエンナーレ |
東京ビエンナーレ2023の構想を多様な作家・企画者陣が語ります。
このトークでは、連続的に参加プロジェクトがプレゼンテーションを行い、どのような事を考え誰と活動をしていきたいのか知る事が出来ます。これらプロジェクトの集合として、東京ビエンナーレ2023の全貌を掴むことが出来る貴重な機会です。
東京ビエンナーレ2023の構想を多様な作家・企画者陣が語ります。
このトークでは、連続的に参加プロジェクトがプレゼンテーションを行い、どのような事を考え誰と活動をしていきたいのか知る事が出来ます。これらプロジェクトの集合として、東京ビエンナーレ2023の全貌を掴むことが出来る貴重な機会です。
批評とメディアの実施プロジェクト[Relations]主宰
転機を迎えた都市型国際芸術祭の未来を、日本の現代美術や地域型国際展の研究者を迎えて議論します。
国際芸術祭が、ここにきて大きな転期を迎えています。21世紀に入って、ビエンナーレやトリエンナーレと呼ばれる国際芸術祭は、地域活性化やアート・ツーリズムと結びついて世界中で広がってきました。けれども、2020年代に入って重大な岐路に立っています。新型コロナウイルスの感染拡大が観光産業にダメージを与える一方で、グローバル化や新しいメディアテクノロジーの発達の中でこれまで芸術と呼ばれていた領域が大きく変容しています。こうした中で国際芸術祭はどこへ向かうのでしょうか。
日本現代美術の美学研究者で、積極的に日本人アーティストのインタビュー調査や国際芸術祭の調査に取り組んでいるクレリア・ゼルニック(パリ国立高等芸術大学教授)、日本の地域型国際展覧会の研究者で、ワークショップやシンポジウムを日本やヨーロッパで組織してきたグンヒルド・ボーグリーン(コペンハーゲン大学准教授)、そしてキュレーターの西原珉を登壇者に迎え、都市型国際芸術祭の未来を論じます。
登壇者 |
クレリア・ゼルニック(パリ国立高等芸術大学教授[美学]) グンヒルド・ボーグリーン(コペンハーゲン大学准教授[美術史/視覚文化論]) 西原 珉(秋田公立美術大学教授、キュレーター、臨床心理士) |
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司会 | 毛利嘉孝(東京藝術大学教授[社会学/文化研究]) |
日時 | 2022年10月15日(土)14:00-16:00 |
会場 | 寛永寺 大書院 |
料金 | 1,000円(要予約) |
定員 | 40名 |
「はじまり展」会場でもある寛永寺を石川亮岳執事の案内で巡る貴重な機会。寛永寺に展示された作品の側で、その場所の解説をお話しいただき、続いて作品について中村政人が解説します。
日時 | 2022年10月9日(日)14:30-15:30 |
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コンダクター | 石川亮岳(寛永寺執事)、中村政人(アーティスト) |
料金 | 1,000円(要予約) |
定員 | 15名 |
古民家や歴史的建築が残るまちで、文化保存・継承の現場を巡ります。
ルート途中で立ち寄る、大正時代に建てられ今なお佇むカヤバ珈琲では、ヴァーネルのサワードウのパンを使ったモーニングメニューをお楽しみいただけます。谷中・上野桜木のお屋敷やアトリエに立ち寄りながら、様々な形で文化を体感するツアーです。
日時 | 2022年10月22日(土)8:30-10:30 |
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コンダクター | 椎原晶子(NPO法人たいとう歴史都市研究会、エリアアーティスト)、石河美和子(NPO法人たいとう歴史都市研究会、染色家) |
料金 |
2,500円 ※カヤバ珈琲でのモーニング付(要予約) (コーヒーなどドリンクメニューは当日別料金となります。) |
定員 | 12名 |
国内外のグローバル企業が集積し、日本経済の屋台骨を支える国際ビジネス街「大丸有(丸の内・有楽町・大手町の通称)」。その超高層ビル群は皇居の森に隣接し、江戸城の区画を由来とする城塞都市の記憶を土台に発展してきました。このツアーでは、江戸から現代まで、この地の変遷を今日に伝える様々な文化資源をアート目線で読み解きつつ、戦争慰霊碑やパブリックアート、そして現在進行中のアートプロジェクトに至る、文化芸術による大丸有100年の街づくりをご案内します。
立ち寄りどころ:丸ビル周辺の記念碑、仲通りの彫刻群、有楽町ビル周辺アートスポットetc.
日時 | 2022年10月23日(日)13:00-14:30 |
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コンダクター | 宮本武典(キュレーター、東京ビエンナーレ2023プロジェクトディレクター) |
料金 | 1,000円(要予約) |
定員 | 15名 |
集合場所 | 丸ビル1Fマルキューブ |
解散場所 | JR有楽町駅付近 |
東叡山 寛永寺(根本中堂ほか) JR鶯谷駅南口から徒歩約7分
東京ドームシティ 都営三田線水道橋駅A3、A4、A5出口すぐ
優美堂 東京メトロ新御茶ノ水駅B5出口から徒歩約1分
大手町川端緑道仮囲い 東京メトロ大手町E1出口から徒歩約4分
栗原良彰 アーティスト
1980年、群馬生まれ。「アーティストは、自由の体現者であるべきだ」という考えを持ち、特定の表現スタイルにこだわらず、彫刻や絵画、ビデオ、パフォーマンス、映画、ワークショップなど、あらゆる表現方法で意欲的に制作活動を続けている。 東京ビエンナーレ2020/2021出展作家。
毛利嘉孝 東京藝術大学大学院・国際芸術創造研究科 教授
社会学。専門はメディア/文化研究。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『バンクシー:アート・テロリスト』(光文社新書)『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『文化=政治』(月曜社)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会)ほか。
http://mouri.geidai.ac.jp/
クレリア・ゼルニック パリ国立高等美術学校 教授
哲学者・美術批評家。美学博士。2011年よりパリ国立高等美術学校(ボザール・ド・パリ)で芸術哲学の教鞭を取る。心理学者と現象学研究者の知覚によって形式化されている芸術と科学の関係を研究の出発点とし(Perception-cinéma, Paris : Vrin, 2012; L’Œil et l’objectif, Paris : Vrin, 2014)、現在は、映画(Les Sept samouraïs d’Akira Kurosawa, Louvain : Yellow Now, 2013 ; L’Attrait du café, Louvain : Yellow Now, 2017)や日本の現代美術に関心を移し、早稲田大学と東京大学に研究滞在している。
グンヒルド・ボーグリーン コペンハーゲン大学 准教授
コペンハーゲン大学芸術文化学部美術史・視覚文化准教授。これまで現代日本の視覚芸術についての研究を行い、国際雑誌に発表した論文や共著本がある。越後妻有大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭をはじめとする日本の現代美術についてのブログを書いている。https://artinjapan.sites.ku.dk/ また、デンマークのリサーチ・カウンシルが支援している国際的なネットワークCCCA(Collaboration and Community Building in Contemporary Art=現代美術における協働とコミュニティ形成)のプロジェクト・マネージャーでもある。日本やデンマークで四回ワークショップを開催し、社会におけるアートの役割を調査研究している。
https://ccca.sites.ku.dk/
西原珉
キュレ—ション、心理療法士。90年代の現代美術シーンで活動後、渡米。ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼臨床心理療法士として働く。心理療法を行うほか、シニア施設、DVシェルターなどでアートプロジェクトを実施。2018年日本に戻ってアートとレジリエンスに関わる活動を試行中。現在、秋田公立美術大学教授。米国カリフォルニア州臨床心理療法士免許。
石川亮岳 東叡山等覚院住職 寛永寺執事
1979年埼玉県川越市にて出生。2000年に比叡山延暦寺で四度加行遂行、2004年寛永寺入山、2012年寛永寺一山の等覚院住職を拝命。2013年より寛永寺執事を務める。
座右の銘は、「反省はしても後悔をしない生き方を」。
中村政人 アーティスト
東京藝術大学絵画科教授。3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター。東京ビエンナーレ2020/2021総合ディレクター。アートを介してコミュニティと産業を繋げ、文化や社会を更新する都市創造のしくみをつくる社会派アーティスト。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。全国で地域再生型アートプロジェクトを展開。
椎原晶子 NPO法人たいとう歴史都市研究会、エリアアーティスト
石河美和子 NPO法人たいとう歴史都市研究会、染色家
宮本武典
キュレーター、東京ビエンナーレプロジェクトディレクター。1974年奈良県生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。大学や美術館を起点に自治体・企業・地域コミュニティと協働するアートプロジェクトや教育プログラムを展開。2014年に「山形ビエンナーレ」を創設。2018年まで東北芸術工科大学教授・主任学芸員。現在、東京藝術大学准教授。