新年明けましておめでとうございます。

2024年は東京ビエンナーレにとって新しい出発の年でした。
私たち3人による総合ディレクター体制となり、今年の本開催に向けて歩み始めました。

私たちは、過去2回の「東京の地場に発する国際芸術祭」で生み出してきたつながりを引き継ぎ、より深めていきたいと思います。

東京ビエンナーレ2025のテーマは「一緒に散歩しませんか」です。

肩を並べて歩けば、たとえ無言でも、そこに、ゆるやかなつながりが生まれます。
目的なくゆったり歩けば、視点が自由になり、気づかなかった景色が見えてきます。
本芸術祭においてアートとは、散歩の過程で出会い、生まれる、すべてのできことです。
そのアートが、個人、企業、地域コミュニティとの間で新しい「私たち」をつくりだし、より良い社会をつくる公的な協働につながっていくことを望んでいます。

まだまだ、立ち上がったばかりの東京ビエンナーレですが、皆さまの変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

東京ビエンナーレ2025 総合ディレクター
並河進・西原珉・服部浩之