1894年に設計された赤煉瓦が印象的な建物を復元し、2010年より近代美術を主とした展示を行う三菱一号館美術館。同館のシリーズ企画「都市と美術館」は、展覧会という枠にとらわれず、都市計画の視点から丸の内というビジネス街にある美術館として、どのような役割を担っていけるのかを考えていくために企画されました。現在は都市計画にとどまらず、新たな視点から様々な企画にチャレンジしています。今回は、メンテナンスで長期休館中の同館を飛び出し、「まち」にダイブする東京ビエンナーレ2023特別企画を開催します。

トークイベント「都市と美術館」成長するアートプロジェクト

中村政人（東京ビエンナーレ2023総合ディレクター、アーティスト）
野口玲一（三菱一号館美術館 上席学芸員）

今回で2回目の開催となる「東京ビエンナーレ」。都市で芸術祭を開催する意義とはどのようなものが考えられるでしょうか。特に、三菱一号館美術館も立地する大手町・丸の内・有楽町エリア（通称：大丸有エリア）はビジネスの中心地です。東京という大都市を巻き込みながら、「芸術祭」という大きなアートプロジェクトを展開する総合ディレクターの中村政人が同エリアで期待することとは？ 構想から実現に至るまで必要なことは？ 中村の目指す「新しい芸術祭ビジョン」に迫ります。東京ビエンナーレ2023や大丸有エリアに展示されている作品の見どころも語りますので、ぜひご参加ください。