池田晶紀ほか:なんだかんだ2
エリア
K
神田・湯島エリア
神田ポートビルおよび神田錦町の近隣道路
概要
池田晶紀が2012年から継続している、現代の“江戸っ子”を写し出すポートレイト写真のプロジェクト「いなせな東京」は、池田と多くの江戸っ子たちとのつながりを生み出しました。そのつながりがきっかけのひとつにもなり、2023年春には“あたらしい縁日をつくろう”をテーマに、路上実験イベント「なんだかんだ」を神田地域で実施しました。
そして今回、東京ビエンナーレ2023版としての「なんだかんだ」を開催します。前回同様、人や車の行き来が少なくなる休日の道路をより有効に活用するために、神田錦町の路上を封鎖して道路全面に畳を敷き、開かれた空間を出現させます。
道路に畳を敷いて誰もが自由にいられる空間をつくるという場の変容による作用と、「いなせな東京」や「なんだかんだ」によってつながった神田地域の人たち、これから神田のまちにやってくる人たち、そうした内外の人々で一緒につくる“あたらしい縁日”です。この場所が、日常では見られない風景とそこでしか得られない体験からのつながりを生み出し、「あたらしい出会いの場」となることを目指します。
道路全面に畳が敷き詰められた空間では、まず、「福祉」による出会いとつながりをテーマの中心に置き、さまざまな活動を行う福祉施設や団体、個人へ参加を募り、独自のコンテンツを展開します(ワークショップや演劇、物販、プロジェクトなど)。また、その場でポートレイトを撮影する「いなせな東京ストリート写真館」も開催します。通常では行えないコトが可能になった空間で、普段あまり出会うことのない人たちとの交流を、参加者も、来場者にも体験してもらいます。
「なんだかんだ」開催風景、神田錦町、東京、2023
アーティスト/メンバー
池田晶紀、神田プレイスメイキング実行委員会、その他福祉施設および団体、関係企業等