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展示

ナラカ・ウィジェワルダネ:偶発の足跡 — 東京の「想像を絶するもの」マッピング

EXHIBITIONS

ナラカ・ウィジェワルダネ:偶発の足跡 — 東京の「想像を絶するもの」マッピング

開催予定
種別

SOCIAL DIVE

展示

会場

日本橋・馬喰町エリア

エトワール海渡リビング館

千代田区東神田1-15-15

[マップ]

日程

2025年10月17日(金) - 12月14日(日)

11:30–18:00(金のみ19:00まで)
月火休

料金

要チケット(詳細

ナラカ・ウィジェワルダネは、スリランカの映画監督、ビデオアーティストです。彼はまた、ドキュメンタリー映画理論、ビデオアートインスタレーション、マルチメディアストーリーテリングを専門とする博士課程の研究者でもあります。

 

今回、彼が東京に滞在して取り組むのは、都市空間を推論的な地形へと変容させるマルチチャンネル・ビデオアート・インスタレーションです。この作品は、偶然性、不在、非人間的な現実といったテーマを探求するものです。本作品は哲学者のカンタン・メイヤスーによる概念「ハイパー・カオス」をもとに、5つの相互接続されたインスタレーション「原因の不在」「存在論的残骸」「あなたを忘れる都市」「起源のないエコー」「想像を絶する間隙」を通じて展開されます。

 

非同期の映像投影、サイトスペシフィックなサウンドスケープ、センサーによるインタラクションを通じて、このプロジェクトは線形の物語を解体し、観客に記憶、因果関係、人間中心性から解放された東京を体験させてくれるでしょう。そこでは日常の空間、物体、音が解釈を拒否し、馴染み深い意味を溶解させる自律的な存在として再構築されます。インスタレーションは、変化する光、位置のずれたサウンド、断片化された映像が交錯する連続的な空間体験を創造し、訪れた者を不安定な知覚の領域に浸らせてくれます。それは都市の不可知なリズムへの瞑想であり、人間中心の物語を超えた都市環境との関係を再考する呼びかけとなるでしょう。

特別協力:株式会社エトワール海渡

アーティスト

マップ

参考図版:《Within the Sound of Silence》2023年 Photo by Sukhitha Sanjeewa
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撮影:Anuruddhika Padukkage

ナラカ・ウィジェワルダネ

スリランカ出身の映像作家、ヴィジュアル・アーティスト、研究者。ポストコロニアルな記憶、表象、そして映像の感覚的な力をテーマに作品を制作している。コロンボ大学で講師を務めるとともに、博士研究員としても活動し、特に植民地時代の民族誌映像に関する研究を実践へと展開している。

詩的かつ実験的なアプローチを特徴とする彼の作品は、アーカイブ映像、音の風景、非線形のナラティブを組み合わせることで、継承されたまなざしに問いを投げかけ、見えざる歴史を呼び起こす。南アジア的、仏教的な文脈に根ざしながら、映像やインスタレーションを通じて、文化的アイデンティティがいかに構築され、媒介されるのかを探求し、記憶や歴史の新たな捉え方を提示している。