三都を歩けば
都市はズレる
李 美那
キュレーター
日本植民地時代を含む20世紀前半の東アジア5地域の近代洋画を扱った『東アジア/絵画の近代−油画の誕生と展開』(1999年/静岡県立美術館 他)、『篠原有司男:ボクシング・ペインティングとオートバイ彫刻』(2005年/神奈川県立近代美術館)、『日韓近代美術家のまなざし−「朝鮮」で描く』(2015年/神奈川県立近代美術館 他)などを企画。
東京・台北・ソウル(京城)の100年を往来する人々のストーリーをもとに、展覧会を開催する
戦後の東京・台北・京城(ソウル)には帝国大学と、東京には三都唯一の美術学校(東京美術学校)があった。制度史の視点では、そこには教える日本人と、教わる植民地人がいるが、実際は一方通行ではない人生がある。制度史から歴史を解放し、同時期あるいは時を超えて入り混じる生身の歴史を追う展覧会を行う。