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リンケージ

日比野克彦:ALL TOGETHER NOW

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日比野克彦:ALL TOGETHER NOW

《ALL TOGETHER NOW》2023年( 同年9月14日撮影) ©️ Katsuhiko Hibino

エリア

Y

谷中・鶯谷・上野・御徒町エリア

東叡山 寛永寺

概要

ひとりの人間の時間は限られているけれど、一人ひとりのリンケージが永続する時の流れを創り出している、というリンケージ観を伝えたい。

 

2022年の「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」では、徳川家の菩提寺である寛永寺の庭に15人の将軍が、一人ひとり段ボール箱として庭に宅配されて集まり、後にその箱自体が人格を持ち(物質的に変化していく姿の見立て)、庭に佇み、これまでの時間と現在とをつなぐリンケージ観を創出した。 今年は、その変容した段ボール箱を庭に再び出現させると共に、VR空間でも同時に存在させ、現実空間と虚像空間をリンケージすることにより、より実態の無い時間にリンケージしていくことを試みる。

——日比野克彦

 

東叡山 寛永寺について

東叡山 寛永寺は1625年に、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に建立されました。2025年には創建400年を迎えるにあたり、開かれたお寺としての役割を果たすことを目指す中で、東京ビエンナーレ2023との協働が実現しました。今回、寛永寺は近隣の東京藝術大学との連携を機に学生、教員等の教育・研究・発表の場として境内を開き、場としてのリンケージをつくるとともに、場所と切り離せない歴史的な時間の現在への連鎖(リンケージ)を意識することで新たなつながりをつくります。それは現在を未来へつなぐもの(リンケージ)になります。また、東京ビエンナーレの各アートプロジェクトが追求する表現活動からも多様なつながりを生み出し、国際的な発信をしていきます。

アーティスト/メンバー

日比野克彦(アーティスト)、寛永寺の庭に変化を及ぼす天候(太陽、雨、風、気温、湿度など)、昼と夜を繰り返す時間、寛永寺の庭を手入れし世話する方、寛永寺の庭に居る虫や生き物たち。

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