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リンケージ

ECHO works - 回向柱

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ECHO works - 回向柱

[参考図版]西村雄輔《ECHO works》2022年 「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」、寛永寺、2022年 撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)

エリア

Y

谷中・鶯谷・上野・御徒町エリア

東叡山 寛永寺

概要

回向柱を通して、実際には直接はさわれない、さわれなさそうなものとつながり、ここから離れたものや時間、存在へ意識を広げるようなことを行ないます。回向柱の制作には寛永寺の地周辺の土を用いることで、地とのつながりの緒とします。

——西村雄輔

 

回向柱(えこうばしら)とは、長野・善光寺の前立本尊御開帳の際に本堂の正面に立てられる角塔婆で、これに触れると前立本尊とつながり、ご利益があるといわれます。西村は2022年の「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」において、これに着想した作品《ECHO works》を寛永寺で展示しました。* 今回は再び寛永寺にて、回転する丸い回向柱を作ります。

 

東叡山 寛永寺について

東叡山 寛永寺は1625年に、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に建立されました。2025年には創建400年を迎えるにあたり、開かれたお寺としての役割を果たすことを目指す中で、東京ビエンナーレ2023との協働が実現しました。今回、寛永寺は近隣の東京藝術大学との連携を機に学生、教員等の教育・研究・発表の場として境内を開き、場としてのリンケージをつくるとともに、場所と切り離せない歴史的な時間の現在への連鎖(リンケージ)を意識することで新たなつながりをつくります。それは現在を未来へつなぐもの(リンケージ)になります。また、東京ビエンナーレの各アートプロジェクトが追求する表現活動からも多様なつながりを生み出し、国際的な発信をしていきます。

アーティスト/メンバー

西村雄輔(アーティスト)、作品に直接手で触れる鑑賞者、寛永寺という場所と歴史。

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