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リンケージ

Mirror Portrait 一隅を照らす

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Mirror Portrait 一隅を照らす

[参考図版]鈴木理策《1868》2022年 「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」展示風景、寛永寺 根本中堂、2022年 撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)

エリア

Y

谷中・鶯谷・上野・御徒町エリア

東叡山 寛永寺 根本中堂

概要

写真は「かつて、どこか」を「いま、ここ」に見せてくれます。 鏡に向かい、自らを見つめながら、自分にとって大切な存在を想う。 その姿を鏡の内側から写真撮影した「Mirror Portrait」を介して、 ここにいない相手や遠い場所など、時空を超えたつながり(リンケージ)が意識される。 その感覚を観客にも感じてもらうことを目指したい。

——鈴木理策

 

鈴木は2022年の「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」において、寛永寺の根本中堂で映像作品《1868》を展示しました。これは幕末の上野戦争や、最後の将軍・徳川慶喜と寛永寺との縁に着想したものです。今回はそこで目指された、「かつて」と「いま」をつなぐ経験を主題として引き継ぎつつ、2016年から取り組む肖像写真シリーズ「Mirror Portrait」の新たな試みを制作・発表します。

 

東叡山 寛永寺について

東叡山 寛永寺は1625年に、徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に建立されました。2025年には創建400年を迎えるにあたり、開かれたお寺としての役割を果たすことを目指す中で、東京ビエンナーレ2023との協働が実現しました。今回、寛永寺は近隣の東京藝術大学との連携を機に学生、教員等の教育・研究・発表の場として境内を開き、場としてのリンケージをつくるとともに、場所と切り離せない歴史的な時間の現在への連鎖(リンケージ)を意識することで新たなつながりをつくります。それは現在を未来へつなぐもの(リンケージ)になります。また、東京ビエンナーレの各アートプロジェクトが追求する表現活動からも多様なつながりを生み出し、国際的な発信をしていきます。

 

スケジュール

8月20日(日)から約10日間

制作

  • 設営:Mirror Portrait撮影用の小部屋(鏡を取り付けた2畳程の空間)
  • 撮影:約20名(仮)
  • 被写体の方に手紙を書いてもらう
    ※撮影時に思い浮かべた大切な対象(人、動物、場所、出来事など)に宛てたもの
9月上旬

展示準備

  • プリント制作
  • 展示ケースに写真プリントと手紙と写真プリントを展示

※撮影用小部屋は撤収せず、秋会期にそのまま展示

9月16日(土)~19日(火)

搬入・展示設営

  • 展示ケース(仮:馬脚+展示台×1台)に写真プリントと手紙を展示
9月25日(火)または26日(水)~11月5日(日)*

秋会期(成果展示)

  • 展示内容:Mirror Portrait撮影用小部屋(撮影可)、写真プリント、手紙(撮影不可)

※公開開始日は寛永寺お彼岸日程に準じる

アーティスト/メンバー

鈴木理策(写真家)、被写体(約20名、寛永寺の皆さん(希望)、東京藝術大学学生)、観客

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