- 絵画・ドローイング
- 公開制作
佐藤直樹:そこで生えている。(会場②)
EXHIBITIONS
会場① 行幸地下ギャラリーの展示風景
佐藤直樹はグラフィックデザイナーとして活躍し、2013年から絵画制作へ重心を移しました。翌年に制作を始めた木炭画《その後の「そこで生えている。」》は、大判のベニヤ板を横に描きつなぐ形で継続され、様々な場での発表を経て、今では長さ300数十mを超えています。今回は近接する2会場で、その展示と公開制作を行います。佐藤のライフワークと言える作品が、12年間の時の層と共に、高層ビルの並ぶ街のなかで増殖していきます。
協賛:三菱地所株式会社
会場① 行幸地下ギャラリー
「そこで生えている。2018–2025」(展示)
《その後の「そこで生えている。」》(2014–)のうち、2018年以後に描かれた約202m(ベニヤ板221枚)を並べて展示します。佐藤が2013年に描いた《はじめの「そこで生えている。」》は、神田錦町周辺を歩きながら「では今日見た草木をここに描いてみます」と唐突に始まったといいます。以来12年にわたり続き、発展してきたこの行為について、佐藤は「その読み解きは、見た人に委ねてみたい」としています。
本作は以下の会場でも展示されます。
「そこで生えている。2025–」(公開制作)

《その後の「そこで生えている。」》の369枚目以降を公開制作します。その始まり同様、今回の作画も制作現場の周辺を歩きまわることから始まります。佐藤は「オフィスビル街となる前の大手町一帯には武家屋敷が広がっていたが、それ以前は葦や葺の生い茂る湿地帯だった。そんな風景を幻視するつもりで、周辺から痕跡を見つけ出してみたい」と語ります。なお、行幸地下ギャラリーでの展示(2018–2025年の制作ぶん)より以前にあたる1枚目から147枚目についても、この機会に別会場にて公開します(詳細下記)。
佐藤直樹《そこで生えている。》関連展示
上記展示(2018–2025年の制作ぶん)以前にあたる1枚目から147枚目も、この機会に別の催しにて公開(東京ビエンナーレ2025とは別企画)。会期:11月29日(土)、30日(日) 10:00–16:00
会場:旧石出小学校(千葉県香取郡東庄町石出1599)
入館料:一般1,000円、学生500円、未就学児無料参加アーティスト:石田尚志、市原えつこ、OJUN、久保寛子、佐藤直樹、津村耕佑、松村要二、水野俊紀、YOUCA ほか
主催:一般社団法人オンラア未来会議
マップ
JR「東京駅」丸の内地下中央口より地下道にて直結
丸ノ内線「東京駅」地下道より直結
千代田線「二重橋駅」7番出口より行幸地下通路に直結
三田線「大手町駅」D1出口
東西線「大手町駅」B1出口
半蔵門線「大手町駅」A5出口
撮影:池田晶紀(ゆかい)
1961年東京都生まれ。北海道教育大学卒業後、信州大学山本哲士研究室で教育社会学・言語社会学を学ぶ。美学校菊畑茂久馬絵画教場修了。1994年、『WIRED』日本版創刊にあたりアートディレクターに就任。1998年、アジール・デザイン(現アジール)設立。2003~10年、アート・デザイン・建築の複合イベント「セントラルイースト東京(CET)」プロデュース。多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授/アートとデザインの人類学研究所所員。
大手町・丸の内・有楽町エリア
① 行幸地下ギャラリー
② 大手町パークビル1階エントランス