EXHIBITIONS
鈴木真梧は、「マス」と「ミニ」双方の視点から、社会と個人の関わりについて問いを提示するアーティストです。例えば東京ビエンナー2020/2021で取り組んだ「スイート・デモクラシー」(2020年)では、子供たちが主体的に社会を育てていくシミュレーションの場をつくる[1/2選挙権]プロジェクトを実施。同時に、国会議事堂を思わせる角砂糖製の模型を小さなアリたちが食べていく作品「蟻事堂」を展示しました。
鈴木は今回、私たちが街を歩く際によく出合う路面標示「止まれ」に注目します。彼はそのシンプルなメッセージが日々、誰かに何かを訴えかけているようにも感じると言います。
さらに鈴木は、そんな毎日を癒すことができるものの一つがアートかもしれないとしつつ、「でも日常を変えてくれるのは、私たち自身が変わろうとする視点です」と語ります。そしてこの路面標示を前に、深呼吸をして街からのささやかなメッセージに耳を傾けることを考えました。それは、今一度たち止まって思慮深く世界を眺めたうえで、一歩前へ進むことの重要性を教えてくれるかもしれません。会場では以下の方針による展示が行われます。
マップ
JR総武線「馬喰町駅」4番出口より徒歩2分
都営新宿線「馬喰横山駅」A1出口より徒歩6分
マスとミニの視点で社会と個人の関わりを提示する作品などを制作。「秋葉原TV」などを企画したコマンドNの初期メンバーとして、2008年まで、企画、運営、デザインなどに携わる。東京ビエンナーレ2020/2021でのSOCIAL DIVEプロジェクトにおける「スイート・デモクラシー」では、角砂糖で作った国会議事堂をアリに食べさせる作品を「1/2選挙権」のWSと共に展示。主な参加グループ展に「アーリー90’s トーキョーアートスクアッド」(アーツ千代田3331、2020年)、「Neo Tokyo」(シドニー現代美術館、2001年)などがある。
日本橋・馬喰町エリア