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カミラ・スヴェンソン|想像の東京ガイド:都市を書き換えるワークショップ
EXHIBITIONS
参考図版:ガイドブック『Tokyo — Palace Hotel』1961年
カミラ・スヴェンソンは、ブラジルのサンパウロを拠点とするマルチディシプリナリーなアーティスト、写真家です。写真、映像、オブジェを用いた表現などを幅広く手がけ、人間、記憶、場の関係性、そしてそれらが時間とともにどのように変化していくかを探求しています。しばしば参加型の手法を取り入れ、共同体験や共有された物語を生み出すプロジェクトを展開しています。
今回のプロジェクト「パレスホテル東京」は、スヴェンソンがブラジルの古本屋で偶然見つけた、東京の観光ガイドブックを起点に展開します。その本は1961年に建設された千代田区の「パレスホテル」開館時に編集されたものでした。このプロジェクトでは同書が、時を経て都市の歴史的・建築的・情緒的変容を探る出発点となります。
アーティストは東京に訪れ、ガイドブックを参考に、現存する場所、変化した場所、または完全に消えてしまった場所を探訪します。そして写真、映像、文章、オブジェの収集を組み合わせ、当時のガイドに記された行程を通じてこの都市を再構築・再想像していきます。これらの散歩は、記録であると同時にパフォーマンスでもあり、東京の物理的・文化的変化をなぞる行為となります。
展示では、プロジェクトの制作プロセスをインスタレーション形式で展示予定です。スヴェンソンはリサーチと解釈を織り交ぜ、アーカイブと現実を交錯させながら、記憶と変化、観光と生活体験、そして折り重なる個人史と集合的記憶の緊張関係を探ります。本プロジェクトは、ふたつの都市と、ふたつの時間軸の間に成立する対話となるでしょう。
特別協力:株式会社エトワール海渡
*カミラ・スヴェンソンは海外アーティスト公募プロジェクト「SOCIAL DIVE」参加作家です。
マップ
JR総武線「馬喰町駅」4番出口より徒歩2分
都営新宿線「馬喰横山駅」A1出口より徒歩6分
ブラジル・サンパウロを拠点に活動するクィアのインターディシプリナリー・アーティスト、写真家。人間、記憶、場所の相互作用をテーマに、時間とともに変容する関係性を探求する。参加型の制作手法を取り入れ、創作過程に他者を巻き込みながら、カメラを通じて生まれる出会いやその変容に着目する。物や物語、出来事、幽霊、イメージなどを収集し、それらと共に暮らしながら、年月を経て変化し混ざり合っていく様子に関心を持ち、新たな表現の可能性を模索する。
日本橋・馬喰町エリア
エトワール海渡リビング館