PROJECT
参考画像:アダム・ロイガート「FOR THE PUBLIC I–III」、グルンダール、ストックホルム、2024年
海外アーティストが東京のまちに飛び込み、そこで集い暮らす人びとの持つ魅力を見つめ、新しい価値を生み出すプロジェクト。参加アーティストは社会と交わりながら、まちに潜むつながりを明らかにしていきます。それは、日本に暮らす私たちにとっては思いがけない、もしくは身近すぎて気づけなかった視点かもしれません。今回は1400件以上の応募から選ばれた5作家が参加します。
イベント
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展示
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メディアアーティスト、教育者、研究者。香港城市大学クリエイティブ・メディア学部(SCM)准教授も務める。その作品は国際的な場で発表され、受賞もしている。彼女は様々な表現方法とストーリーテリングの戦略を探求し、「いま、ここ」に複数の真実が並行して存在することを浮き彫りにする。
彼女の分身である the Urban Beautician(都市のエステティシャン)は、公共空間へのさりげない介入やカメラに向けたパフォーマンスを通して、都市環境において見過ごされてきた細部を改善しようと試みる。彼女は誰も気に留めないものに注目し、パフォーマンスやインスタレーション、映像、写真を通じて表現することで、都市の断片に新たな息吹を与えていく。
日本橋・馬喰町エリア
エトワール海渡リビング館
デンマークのコペンハーゲンおよび、スウェーデンのマルメを拠点に活動するランドスケープ・アーキテクト、アーティスト、プレイスメーカー。子どもや若者の主体的な参加を重視した空間づくりを専門とするスタジオ「BY RUM SKOLE(ビィ・ルム・スコーレ)」の共同設立者であり、世界初の都市型ホップ農園「Byhumle(ビィフムレ)」の創設者でもある。彼の実践は、環境・人・場所との対話を軸に、公共空間における新たな関わり方や学びの場を創出することに焦点を当てている。
日本橋・馬喰町エリア
エトワール海渡リビング館
ブラジル・サンパウロを拠点に活動するクィアのインターディシプリナリー・アーティスト、写真家。人間、記憶、場所の相互作用をテーマに、時間とともに変容する関係性を探求する。参加型の制作手法を取り入れ、創作過程に他者を巻き込みながら、カメラを通じて生まれる出会いやその変容に着目する。物や物語、出来事、幽霊、イメージなどを収集し、それらと共に暮らしながら、年月を経て変化し混ざり合っていく様子に関心を持ち、新たな表現の可能性を模索する。
日本橋・馬喰町エリア
エトワール海渡リビング館
マリアム・トヴマシアンはロンドンを拠点とするアルメニア人ビジュアルアーティスト兼イラストレーターである。彼女の作品は漫画や出版物を通じてイメージと言葉の相互作用を探求し、しばしば実存的な問いと日常的な体験を並置する。国をまたいで移動する経験は、急速に変化する都市生活における永続性への関心を形作り、彼女の実践は痕跡を残し、省察を促し、共有された体験を通じて繋がる方法を模索している。
日本橋・馬喰町エリア
エトワール海渡リビング館
撮影:Anuruddhika Padukkage
スリランカ出身の映像作家、ヴィジュアル・アーティスト、研究者。ポストコロニアルな記憶、表象、そして映像の感覚的な力をテーマに作品を制作している。コロンボ大学で講師を務めるとともに、博士研究員としても活動し、特に植民地時代の民族誌映像に関する研究を実践へと展開している。
詩的かつ実験的なアプローチを特徴とする彼の作品は、アーカイブ映像、音の風景、非線形のナラティブを組み合わせることで、継承されたまなざしに問いを投げかけ、見えざる歴史を呼び起こす。南アジア的、仏教的な文脈に根ざしながら、映像やインスタレーションを通じて、文化的アイデンティティがいかに構築され、媒介されるのかを探求し、記憶や歴史の新たな捉え方を提示している。
日本橋・馬喰町エリア
エトワール海渡リビング館