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展示

渡辺英司:名称の庭 / エトワール海渡インスタレーション

EXHIBITIONS

渡辺英司:名称の庭 / エトワール海渡インスタレーション

終了
種別

インスタレーション

会場

日本橋・馬喰町エリア

エトワール海渡リビング館

千代田区東神田1-15-15

日程

2025年10月17日(金) - 12月14日(日)

11:30–18:00(金のみ19:00まで)
月火休
*11月3日(月・祝)と24日(月・振替休日)は開場

撮影:ゆかい

渡辺英司は、図鑑の植物や生き物の図像を切り取り、実空間に無数に配するインスタレーションで知られています。また世界各地での作品発表に加え、様々な場所でアートスペースを自らの手で作り続け、若手アーティストや海外アーティストをそこに招き入れながら、多様なコラボレーションを実現しています。

 

今回の展示で中心となるのは、植物図鑑や蝶図鑑から図像を切り抜いて、床面や壁面に配置するシリーズ〈名称の庭〉の最新版です。同シリーズは1992年に始まり、様々な場所で展開されてきました。植物や蝶の図鑑では、さまざまな生物が観察者によって発見・命名・分類され、図版と共に記述されます。例えば、散歩道で出合った植物やキノコの名前を知り得たとき、初めて目の前のものが自分自身の中で名指しできるものとして現れ、個性として認識されるとも言えます。そうして確認された図版群を切り抜き、再度、異なる空間に「名付けられた庭」として再現するとき、私たちは新たな人間的自然を目の当たりにするでしょう。

 

 

会場ではさらに、同作とつながるようなフレーズを電球で表した作品《CATCH & RELEASE》の展示や、来場者が作品に関われるインタラクティブなしかけを計画しています。またワークショップ「ステッキ・ホース(お馬の杖)を作ろう!」も予定しています。

 

特別協力:株式会社エトワール海渡
協力:東京藝術大学

アーティスト

マップ

JR総武線「馬喰町駅」4番出口より徒歩2分
都営新宿線「馬喰横山駅」A1出口より徒歩6分

  • エトワール海渡 商品部ビルとは別建物です。ご注意ください。

関連イベント

  • パフォーマンス

宮北裕美、鈴木昭男|パフォーマンス「名称の庭・maze walking」

エトワール海渡リビング館7階で展示中の渡辺英司のインスタレーション作品「名称の庭」。 このたびその展示空間と、サウンドアーティスト鈴木昭男、パフォーマー宮北裕美がコラボレーションするパフォーマンスが行われます。かつての渡辺英司と鈴木昭男の出会いをきっかけに新たに生まれる、特別なパフォーマンスです。   パフォーマー:宮北裕美「蝶無心尋花」の舞、鈴木昭男 「音の杖」   渡辺英司《名称の庭 / エトワール海渡インスタレーション》2025年、エトワール海渡リビング館7階 撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)   「名称の庭」でのパフォーマンスに寄せて/渡辺英司氏コメント お二人と知りあったのは、2021年の愛知県大府市で僕自身が同市と一緒に立ち上げたアートプロジェクトに、彼らを招待したことがきっかけでした(ゲストキューレーター、山本さつき企画で)。 「名称の庭」とのコラボレーションワークは今までに2度あり、ひとつは2004年、エジンバラ芸術大学のスカルプチャーコート(多目的スペース)でのeca UNION(エジンバラ芸術大学・学生会)の提案で、「名称の庭」の中に100個ほどの目覚まし時計を持ち寄り、様々な音で、花々の中から虫の音のように目覚ましが鳴り出すというアイデアでした。 もうひとつは「ArtZuid 2017:アムステルダム国際彫刻ビエンナーレ」に参加した時に、展示場所であるArt Chapel に広がった「名称の庭」の中で、アーティストのポール・フーデ(Paul Goede) が「Mental Color」(精神色)を発しました。 二つとも音に関するコラボレーションでしたので、今回、東京ビエンナーレで一緒になった鈴木昭男さんと宮北さんとのコラボレーションが、イメージとして浮かんできた次第です。   「『点 音(おとだて)』in 東京ビエンナーレ2025」関連パフォーマンス、アーティゾン美術館前、東京、2025年10月16日 撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)   アートオブリスト企画展(大府・愛知)以来のご縁がつづいて、迷い込んだ所は、東京ビエンナーレ2025の英司さんの「名称の庭」。 抜き足 – 差し足、音を頼りに彷徨う二人は・・・。
【終了】2025.12.12 / エトワール海渡リビング館
  • ワークショップ

渡辺英司|ワークショップ「ステッキ・ホース(お馬の杖)を作ろう!」

参加アーティストの渡辺英司が企画するワークショップです。   日々の散歩をより楽しくするための特製ステッキづくり 竹の先端に陶器でかたどった馬の頭部を取り付け、散歩のお供となる杖を仕立てます。 自ら絵付けしたお馬とともに歩くことで、一歩先の未来へと導かれるような気持ちを味わうことができます。   ワークショップの流れ あらかじめ用意された白磁の馬頭に、陶器用の専用カラーペンで自由に絵柄を描きます。 絵付け後の馬頭は家庭用オーブントースターで約15分焼き付けを行い色を定着させます。 焼き上がった馬頭を竹の杖の先端に取り付け、さらに持ち手となる手綱を竹に固定すれば完成です。 完成したステッキを手に、日々の散歩をより豊かにお楽しみいただけます。   留意事項 小学生以下の方は、保護者の同伴が必要です。 当日に台風の接近や1時間に30mm以上の降雨が予想される場合、開催可否を前日までにご連絡します。
【終了】2025.11.09 / エトワール海渡リビング館

参考図版:《名称の庭》2014年、箱根彫刻の森美術館 撮影:渡辺英司
参考図版:《名称の庭》2017年 アムステルダム・スカルプチャー・ビエンナーレ ARTZUID 2017、アートチャペル 撮影:渡辺英司
参考図版:《名称の庭 / 御園》2010年 あいちトリエンナーレ2010、御園小学校体育館、名古屋 撮影:渡辺英司
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E.W_Artist in Residence_Orkney, Scotland 2010

渡辺英司

1961年生まれ、名古屋市在住。1985年、愛知県立芸術大学彫刻科卒業。2004-2005年、文化庁芸術家在外派遣研修員としてスコットランドに滞在(エジンバラ芸術大学客員研究員)。主な参加展覧会に、「アムステルダム・スカルプチャー・ビエンナーレ ARTZUID 2017」(アートチャペル、アムステルダム、2017年)、「日産アートアワード2013」(BankART Studio NYK、横浜、2013年)、第1回 あいちトリエンナーレ (名古屋、2010年)、「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」(森美術館、東京、2007年)、「出会い」(東京オペラシティアートギャラリー、2001年)がある。

日本橋・馬喰町エリア

エトワール海渡リビング館