EXHIBITIONS
サウンドウォーク
会場
上野・御徒町エリア
① 東叡山 寛永寺 根本中堂前
台東区上野桜木1-14-11
上野・御徒町エリア
② 不忍池辯天堂
台東区上野公園2-1
上野・御徒町エリア
③ 松坂屋上野店周辺
台東区上野3-29
神田・秋葉原エリア
④ 末広町駅周辺
千代田区外神田3-7
日本橋・馬喰町エリア
⑤エトワール海渡リビング館周辺
千代田区東神田1-15-15
八重洲・京橋エリア
⑥ 京橋彩区(アーティゾン美術館/TODA BUILDING)周辺
中央区京橋1-7-1
[マップ]日程
無料
参考画像:《道草のすすめ―「点 音(おとだて)」and “no zo mi”》 2018–19年 東京都現代美術館コレクション
日本におけるサウンド・アートの先駆的な活動者として知られる鈴木昭男は、1960年代より、音と場の関わり方を探求する姿勢によって、「自修イベント」やパフォーマンス、インスタレーションなどを国内外で展開してきました。今回は、鈴木の幅広い活動の中でも特に「聴く」ことにフォーカスした代表的なプロジェクト「点 音(o to da te)」を、都内 6か所で実施します。
「点 音」は、茶の湯の野点(屋外で行う茶会)のように、参加者が定められた場所(ポイント)で風景を感じながら耳を澄まして感覚を開くプロジェクトです。それぞれのポイントは、鈴木が自らまちなかを探索して、ユニークな環境音や反響音が聴ける場所を探し出したものです。
こうして選ばれたポイントには、佇みを誘う足跡の形と、聴くことを即す耳の形からなるマークが敷設されています。歴史ある寺院の境内にある老樹に向き合うものや、美術館やギャラリーの多い賑やかな通りの周辺など、参加者はマップをもとにそれらのポイントを訪ねます。ひとり静かにマークの上に立つと、聴覚意識がスイッチオンし、その時々の巷の音に耳を澄ます体験ができます。そこでは私たち誰もが「聴く側にも、作曲者にもなれる」、そうした能動性のある時間を過ごすことになるでしょう。
特別助成:公益財団法人石橋財団
マップ
Courtesy of Beethoven Foundation for Art and Culture Bonn / Photo by Meike Boeschemeyer
サウンドアーティスト。1941年生まれ。1963年、名古屋駅で行った《階段に物を投げる》以来、自然界を相手に「なげかけ」と「たどり」を繰り返す「自修イベント」により「聴く」ことを探求。70年代にはエコー音器《アナラポス》などの創作音器を制作し、演奏活動を始める。1976年の個展「音のオブジェと音具展」(南画廊、東京)や1978年フェスティバル・ドートンヌ・パリ出場を機に、素材そのものから音を探る「コンセプチュアル・サウンドワーク」を展開し、1987年にドクメンタ8に出場した。1988年、子午線上の京都府網野町にて、一日自然の音に耳を澄ます《日向ぼっこの空間》を遂行。1996年に街のエコーポイントを探る「点 音」プロジェクトを開始。世界各地の美術展や音楽祭での展示や演奏多数。