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ARTISTS・MEMBERS

東京ビエンナーレ2023に参加するプロジェクトです。
これらひとつひとつのプロジェクトが見いだし、つくり出すリンケージ(つながり)にご注目ください。

リンケージ
アーティスト/メンバー

G

  • Photo by Paula Faraco
    Photo by Paula Faraco
    ホズィーリス・ガヒード
    Rosiris Garrido

    アーティスト。リオデジャネイロ出身、ベルリン在住。リオデジャネイロの国立サーカス学校で空中アクロバットを専門とするサーカス・アーティストとして教育を受ける。パフォーマーとして、シルク・ドゥ・ソレイユ(1997–2001)、フィリップ・ドゥクフレ・カンパニー(2003)、Öff Öff Aerial Dance Company(2008–2009)などでの活動経験を持つ。老化現象に焦点を当てた初のソロ作品「Time and (in) Movement」はサンパウロのSesc国際サーカスフェスティバル(2017)で初演されたのち、ベルリンのPfefferberg Theater(2018)で上演された。最近では写真家パウラ・ファラーコとの共同による写真プロジェクト「Inciting public disturbance」(2018)を構想し、ドイツのマールブルグで開催されたプログラム「Flausen – young artists in residence」(2019)に参加。2020年と2021年には、ベルリンで2シーズンにわたる領域横断的なパフォーマンス「What Can I Offer You Today?」を展開。彼女の作品は、現代美術からの引用や視聴覚実験を含めながら、サーカス、ダンス、演劇の間の相互作用を探る。

  • マルタ共和国出身。熟練したメゾ・ソプラノであり、オペラ演出家でもある。クラシックとコンテンポラリーの両作品における卓越した才能と多才さで知られる。その芸術性はオペラの出演にとどまらず演出の仕事にも広がり、ウルマンの『アトランティスの皇帝』、忘れられたマルタの作品集『ガウハル・ミジュブ』などに加え、最近ではキャロライン・スタウントンが舞台監督を務めたワーグナー『ワルキューレ』での監督補佐など、注目すべきプロジェクトが続く。

    彼女とビジュアルアーティストのジョセフ・カレによる活動であるOdekromは、互いの好奇心旺盛な対話と、他者と仕事をすることへの魅力から生まれた。彼らの対話は、2019年の初めの数か月、ジゴがジョセフに、テレジエンシュタット・ゲットー記念日に向けコラボレーションを始めるという興味深い提案を持ちかけたときに始まった。ジョセフこれに対して、東京オリンピック2020を機にラテラル・ラボ(スコットランド)が始めたプロジェクト「Ways of Thinking」のための作品を作ることで、互いの表現の語彙を探求することを提案した。この初期段階において、2人は音と映像を用いたコラボレーションを展開した。彼らの最初の2つの作品は、ラテラル・ラボ、クリエイティブ・スコットランド、ブリティッシュ・カウンシル、アーツ・カウンシル・マルタの支援を受けている。

  • photo by Yoichi Sakai / HIGHLAND
    photo by Yoichi Sakai / HIGHLAND
    gift_
    gift_

    後藤寿和と池田史子によるデザインユニット。2005年より「gift_」として東京・恵比寿で活動開始。実験室兼小さな文化交流の場としてのギャラリーショップgift_labをオープン。後藤寿和は空間や家具のデザイン、池田史子はプロジェクトのキュレーション、スタイリング等を手がけ、共に広い意味での「場」「状況」づくりの企画と実践を行っている。2000年代初頭からTDB(Tokyo Designers Block)、CET(Central East Tokyo)、DesignTide Tokyoなど、都市の隙間を同時多発的にギャラリーとして異化するプロジェクトに積極的に参画してきた。東日本大震災の後、縁あって越後妻有エリア(新潟・十日町市)に「山ノ家」を始動。その3年後に東京の拠点も清澄白河に移し、この2拠点でのダブルローカルライフを実践中。

  • ムズワンディー・ギガバ
    Muziwandile Gigaba
                    

    アーティスト。1984年、南アフリカのクワ・マシュ・タウンシップで生まれる。現在はダーバンを拠点に活動。クワズール・ナタール大学ピーターマリッツバーグ・キャンパスでファインアート修士課程を修了。2012年エマ・スミス賞を受賞し、アメリカのギャラリーで作品を展示。マルチメディアを駆使し、メディア、素材、アート制作のプロセスの相互作用が彼の主なインスピレーションであり、これらはグローバルな文化とそれが私たちに与える影響のメタファーとして機能している。

  • Photo by Sam King
    Photo by Sam King
    ジェームス・グリア
    James Greer

    ジェームスの作品はフィールド・レコーディングと音楽を融合させることが多く、BBC Radio 3、東京・西麻布の「スーパー・デラックス」、ブリティッシュ・エアウェイズの機内エンターテイメントなど、様々な場面で紹介されている。現在進行中のプロジェクトは、北海道・芽武を拠点としたリサーチプロジェクトmemu earth labと北海道東部の自然音を探求するもので、作曲家ニール・ラックと共に実験的で遊び心のあるラジオへのアプローチを重点に活動している。MSCTY_Studioでは、タイでの大規模なサウンド・インスタレーション、ロンドン市でのサイトスペシフィックな作品、通信ブランドOPPOのOSのリラクゼーション・アプリのサウンド・パートナーなども行う。

  • グランドレベル (田中元子+大西正紀)
    GROUND LEVEL (Motoko Tanaka + Masaki Onishi)

    「1階づくりはまちづくり」という考えのもと、その地域に住まう人々が、まちの小さな主役になれるような空間づくりを手がけている。建物・インテリア・外構などの「ハード」、何を提供し、何が許されるかという「ソフト」、心に寄り添い人を突き動かす「コミュニケーション」を一体でデザインし、その建築や施設、そこに暮らす人々やまち全体が、よりアクティブなものへと成長していく「1階づくり」を行っている。