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イベント

中村政人の京橋・日本橋さんぽ

EVENTS

中村政人の京橋・日本橋さんぽ

開催前
種別

ツアー

散歩

会場

八重洲・京橋エリア

京橋彩区(アーティゾン美術館/TODA BUILDING)周辺

中央区京橋1-7-1

日本橋・馬喰町エリア

日本橋室町・本町の路地裏

中央区日本橋室町1/日本橋本町1

日程

2025年12月14日(日)

10:00–11:30(9:40集合)

料金

3,000円

その他

・外国語 (英語) 対応はございません。
・雨天決行。荒天時は中止します。
・歩きやすい服装、お履物でお越しください。

「東京ビエンナーレ2025」総合プロデューサーを務めるアーティストの中村政人と一緒に巡る散歩企画待望の第二弾! 京橋、日本橋にあるパブリックアートや東京ビエンナーレの作品を巡ります。

京橋・日本橋に展示されている鈴木昭男《点 音(おとだて)》や「スキマプロジェクト/日本橋室町・本町」の作品の背景や見どころを、中村政人が解説。京橋から日本橋のパプリックアートも巡りながら、まちなかに立ち上がるアートの魅力を感じる、散歩企画です。

 

集合場所:アーティゾン美術館前(中央区京橋1-7-2)

アーティスト

アーティスト/東京藝術大学美術学部教授 芸術未来研究場 アート×ビジネス領域長。1963年秋田県大館市生まれ。1993年「The Ginburart」(銀座)、1994年の「新宿少年アート」(歌舞伎町)でのゲリラ型ストリートアート展。秋葉原電気街を舞台に行なわれた国際ビデオアート展「秋葉原TV」(1999〜2000)、「ヒミング」(富山県氷見市)(2004〜2016年)、「ゼロダテ」(秋田県大館市)(2007〜2019年)など、地域コミュニティの新しい場をつくり出すアートプロジェクトを多数展開。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。 2010年民設民営の文化施設「アーツ千代田 3331」(東京都千代田区)(2010〜2023年3月閉館)を創設。地域に開かれたアートセンターとして、約13年間運営を行う。2001年第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館に出品。マクドナルド社のCIを使ったインスタレーション作品が世界的注目を集める。2020年より「東京ビエンナーレ」の総合ディレクターを務める。著書に『美術と教育』(1997)、写真集『明るい絶望』(2015)、『新しいページを開け!』(2017)、『アートプロジェクト文化資本論:3331から東京ビエンナーレへ』(2021)。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。

マップ

集合場所:アーティゾン美術館前

関連イベント

関連展示

  • サウンドウォーク

鈴木昭男:「点 音(おとだて)」in 東京ビエンナーレ 2025

日本におけるサウンド・アートの先駆的な活動者として知られる鈴木昭男は、1960年代より、音と場の関わり方を探求する姿勢によって、「自修イベント」やパフォーマンス、インスタレーションなどを国内外で展開してきました。今回は、鈴木の幅広い活動の中でも特に「聴く」ことにフォーカスした代表的なプロジェクト「点 音(o to da te)」を、都内 6か所(16ポイント)で実施します。   「点 音」は、茶の湯の野点(屋外で行う茶会)のように、参加者が定められた場所(ポイント)で風景を感じながら耳を澄まして感覚を開くプロジェクトです。それぞれのポイントは、鈴木が自らまちなかを探索して、ユニークな環境音や反響音が聴ける場所を探し出したものです。     こうして選ばれたポイントには、佇みを誘う足跡の形と、聴くことを即す耳の形からなるマークが敷設されています。歴史ある寺院の境内にある老樹に向き合うものや、美術館やギャラリーの多い賑やかな通りの周辺など、参加者はマップをもとにそれらのポイントを訪ねます。ひとり静かにマークの上に立つと、聴覚意識がスイッチオンし、その時々の巷の音に耳を澄ます体験ができます。そこでは私たち誰もが「聴く側にも、作曲者にもなれる」、そうした能動性のある時間を過ごすことになるでしょう。   特別助成:公益財団法人石橋財団   » 鈴木昭男インタビュー:耳で都市を感じる「点 音(おとだて)」
【開催期間中】2025.10.17 - 12.14 / ①②③④ 京橋彩区(アーティゾン美術館/TODA BUILDING)周辺 / ⑤⑥ エトワール海渡リビング館周辺 / ⑦ 明神男坂 階段(神田神社) / ⑧⑨ 末広町駅周辺 / ⑩⑪ 松坂屋上野店周辺 / ⑫⑬ 不忍池辯天堂 / ⑭⑮⑯ 東叡山 寛永寺 根本中堂前
  • 彫刻・立体

スキマプロジェクト/日本橋室町・本町

都市の構造を物理的、観念的な「スキマ」からとらえ、ビルの間のわずかな隙間(すきま)を作品発表の空間や作品そのものとして活用する試み。1999年に中村政人とコマンドNが実施した伝説的なプロジェクトで、今回は路地裏の鉢植えの隙間を縫うように、アーティストたちの彫刻作品が鉢植えに「擬態」しながら、まちのスキマ空間を豊かに彩ります。   協賛:三井不動産株式会社     アーティストと作品 岩岡純子 《Gar(e)den》   *本作品はエトワール海渡リビング館 入り口近くでの展示となります。   私は日頃、街を歩きながら、看板に残る貼り紙や文字、ストリートアートの名残、それらが色あせていく様子に美しさを感じています。そこには人々の行為の痕跡が幾重にも刻まれ、ときに美術史を想起させる魅力があります。たとえば抽象絵画のような色彩や構図、また「デコラージュ」の技法のように、貼る・描く・剥がす・消す行為が重なり、無意識のうちにひとつの画面が生まれることもあります。   もちろん、それらを「汚れ」として受け止める人もいるでしょう。しかし、もしこうした看板が美術館に展示されていたら、人はそれを作品として眺め、美を見いだすかもしれません。 今回は街にプランターを置き本物の花を植え、そばに看板を添えます。その看板に、使い込まれた痕跡を絵の具で模写し、行為の痕跡や無意識の積層を絵画として表現します。街に紛れる小さな仕掛けが、通りすがりの人に静かな違和感と発見の喜びをもたらすことを願っています。 片岡純也+岩竹理恵 《呼吸する裏路地》   ビルのすきま、植木鉢の葉が揺れ、線材が共振する。振動する輪郭が、見えない風の形をなぞり、都市の呼吸を知らせている。 栗原良彰 《カワウソ☆ ガイタヨ♡》   かつて日本の水辺に暮らし、人々に親しまれながらも姿を消した「ニホンカワウソ」。その存在は絶滅したと考えられ、この世界から失われた絶滅種としてのみ、私たちの記憶の中で生き続けています。   本作品は、日本橋川から程近い日本橋室町という都市の中心において、もしも植栽の間からふいにカワウソが姿を現したなら——という「予期せぬ出会い」をカタチにしたものです。陶芸による彫刻作品によって、都市に潜む自然の気配を召喚し、失われた命との想像上の遭遇を目指します。思いがけずこの小さな存在と目を合わせたとき、都市の日常風景が現在〜江戸〜それ以前へと続くここに生きる物語を帯び、自然と共にある我々の未来を考えるきっかけとなることを望みます。 6lines studio+塚本由晴 《日本橋のイエハニワ》   都市開発により高層化する無色透明なビル群。街区内の路地に立つと、そこは相対的に低く、暗く、日本橋の街はまるで地の底に沈んだようだ。五街道の起点、人や物の集積地として町人長屋や露店、魚市場や倉庫などが立ち並び活気あふれる日本橋は、明治以降百貨店や銀行の進出により商業・金融地としても発展を続けた。   しかし、関東大震災や東京大空襲を経て、高度経済成長期の首都高速の上空敷設など、街の歴史的な佇まいは戦後大きく変化してきた。どの場所にも今に至るまでに辿ってきたそれぞれの経路があり、それなしで現在の姿を語ることはできない。かつて日本一と呼ばれたその街並みを見ることはもはや難しいが、江戸の地割が生み出した都市の隙間は今もぽっかりと存在し続け、それは人間の時間を超えて生き続けている。私たちは、かつて日本橋の街を構成した建物をかたどった焼き物を製作し、街の様々な隙間に並べることで過去を想う。 寺内木香 《もしかしての石》   公園や路地の隅、植木鉢の脇、小さな石のたまり場などに、輝く小さな石のオブジェをさりげなく配置します。それはまるで「ただの石」のようでありながら、どこか気になる形や質感を持っていて、目を留めた人にふと「もしかして……?」と思わせる存在。   「これは、トリケラトプスの目の化石かもしれない。」   そんな子どもの頃の妄想や他愛のない会話が思い出されるような、想像の余白を与える作品です。 戸田祥子 《跳ね返る、目と芽と》   とうきょうと、にほんばし、ガリガリ山のパン屋さんと、つねこさんが、階段のぼって、こーちょ、こちょ。手と腕は、日本橋の街並みになりました。指と指の間には路地があります。小さな路地には、産毛が生えるように、鉢植えの植物が寄せ合って生えています。よく見ると、目が出ています。毛穴が光るように、しっとりと艶を宿して、こちらをじっと見ているようです。産毛が健やかに育つように、支柱を建てネットを被せましょう。芽を大切にすると、遠くの方までよく見渡すことができます。そこからは何が見えるでしょうか。この腕の階段はどこに続いているでしょうか。 ミルク倉庫ザココナッツ 〈萬葉草奔〉 右から:《萬葉草奔 野不為馴(Plantation I)》、《萬葉草奔 囿外之境(Plantation II)》   本作は、路地という存在そのものを小さな「鉢植え」へと転位させる試みです。下町の路地裏に潜む雑多な造形や重層的な時間を鉢として再編し、決して一元化されることのない都市の断面を浮かび上がらせます。   鉢には、金継ぎ・鎹継ぎ・呼び継ぎといった異なる修復技法を交錯させ、陶片やコンクリート、石材、プラスチックなど多様な断片を縫合しています。こうした技法と素材の混淆は、複数の異文化や異時代を併置し、さらには、石畳やルーバーのリズムと変調や揺らぎ、高架下の陰影、建築を縁取る水切りなど、覇権的に規定された視覚秩序からこぼれ落ちてしまう都市の姿をも写し取ります。   寄せ植えには、観賞用として輸入された外来種や在来種、その交配種、さらには雑草と呼ばれる植物までもが、競合関係の中でひとときの共生を見せ、馴致されることのない生きた路地裏の野生性を宿しています。 森 靖 《Power chord – Praying hands》   莫大な時間と重力などによってできた鍾乳石に、祈りのカタチを見いだした。 手を合わせる祈りのポーズは多くの宗教にみられる。僕は小さな頃、カメハメ波や波動拳が出るのではないかとよく「気」をためていたのを思い出す。 この石のように、長い時間をかけたのならば、想いはカタチになるような気がする。 水の力によって穴のあいた石を連想する都市の中の「手水鉢」に、長い時間をかけて水によってできた鍾乳石から制作した作品を設置する。
【開催期間中】2025.10.17 - 12.14 / 日本橋室町・本町の路地裏 / エトワール海渡リビング館

写真プロジェクト「Tokyo Perspective」参加作品
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中村 政人

アーティスト/東京藝術大学美術学部教授
芸術未来研究場 アート×ビジネス領域長

1963年秋田県大館市生まれ。1993年「The Ginburart」(銀座)、1994年の「新宿少年アート」(歌舞伎町)でのゲリラ型ストリートアート展。秋葉原電気街を舞台に行なわれた国際ビデオアート展「秋葉原TV」(1999〜2000)、「ヒミング」(富山県氷見市)(2004〜2016年)、「ゼロダテ」(秋田県大館市)(2007〜2019年)など、地域コミュニティの新しい場をつくり出すアートプロジェクトを多数展開。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。

2010年民設民営の文化施設「アーツ千代田 3331」(東京都千代田区)(2010〜2023年3月閉館)を創設。地域に開かれたアートセンターとして、約13年間運営を行う。2001年第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館に出品。マクドナルド社のCIを使ったインスタレーション作品が世界的注目を集める。2020年より「東京ビエンナーレ」の総合ディレクターを務める。著書に『美術と教育』(1997)、写真集『明るい絶望』(2015)、『新しいページを開け!』(2017)、『アートプロジェクト文化資本論:3331から東京ビエンナーレへ』(2021)。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。

日本橋・馬喰町エリア

エトワール海渡リビング館

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