東京ビエンナーレ2023に参加するプロジェクトです。
これらひとつひとつのプロジェクトが見いだし、つくり出すリンケージ(つながり)にご注目ください。
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画家。1956年、東京生まれ。紙に鉛筆やクレヨンで描くことを好む。カンバスに油彩は苦手。でも絵のおもしろいことは、画家の得て不得手、好き嫌いに関わらず描いた絵を見ているといろいろ見えてくるので両方描いている。いい絵悪い絵というだけの物差しならとうに画家をやめている画家。
美術家。1981年、群馬県生まれ。秋田県を拠点に活動する。近年の主な展示に「国際芸術祭あいち2022」(愛知県常滑市、2022)、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022」(文翔館、山形、2022)、「瀬戸内国際芸術祭2022」(香川県多度津町、2022)、「VOCA2021」(上野の森美術館、東京、2021)など。受賞歴に上毛芸術文化賞(2022)、VOCA賞(2021)、Tokyo Midtown Award 優秀賞(2015)、LUMINE meets ART AWARD 準グランプリ(2014)などがある。
odekrom(オデクロン)はマルタ共和国出身の2人、メゾ・ソプラノ歌手のとクレア・ジゴとビジュアル・アーティストのジョセフ・カレヤによる好奇心にあふれた対話と、他者との協働への関心がきっかけで生まれた。2人がその対話を始めたのは2019年初頭のことで、ジゴはカレヤに、旧チェコスロヴァキアのテレージエンシュタット強制収容所の解放記念日に向けたコラボレーションを提案した。この提案に対し、カレヤはLateral Lab(ラテラルラボ)が東京オリンピック2020開催に合わせて始動したプロジェクト「Ways of Thinking」のために協働することで、お互いの創作の語彙の探究を持ちかける。この初期段階において、2人は共同作品のためのオーディオ・ビジュアル・アプローチを開発。これらの作品は、ラテラル・ラボ、クリエイティブ・スコットランド、ブリティッシュ・カウンシル、アーツ・カウンシル・マルタの支援を受けた。
クレア・ジゴ
ジゴは熟練したメゾ・ソプラノ歌手およびオペラ監督であり、古典的な作品と現代的な作品の両方における卓越した才能と多才さで知られている。彼女の芸術性はオペラのパフォーマンスに留まらず、ウルマンの「アトランティスの皇帝」や、忘れ去られたマルタの作品を集めた「ジャーワー・ミシューブ」、近年ではワーグナーの「ワルキューレ」でキャロライン・スタウントンのアシスタントを務めるなど、著名な作品を含む数々のプロジェクトを手掛けている。
ジョセフ・カレヤ
芸術表現における本質的なものと限界的なものとの間の折衝と、相互依存のプロセスを楽しむビジュアル・アーティスト。彼のコラボレーションは、熟練し幅広い表現媒体を駆使したアプローチを裏付けている。作品は、Saatchi Art、Channel 4、Royal Academy、Royal Scottish Academy、ACMなどの団体から数々の賞を受賞し、ケイティ・パターソンやタシタ・ディーンなどのアーティストから高い評価を受けている。
1969年、神奈川県生まれ、同地在住。手で描くことに拘りながらも、まるで線が勝手向かうところに任せて…反復、逸脱、展開…描き編むドローイング作家。一本の線から成る輪として完成するドローイングは一種文様めいて、平面に限らず折々の機会に応え、様々な素材、媒体の上を走っています。「VOCA展2005 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2005)、「MOTアニュアル2010:装飾」(東京都現代美術館、2010)、「渉るあいだに佇む-美術館があるということ」(茅ヶ崎市美術館、2023)等に参加。
建築家、映画監督、現代美術家、ダンサー。1964年、東京都生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。高知県在住。初監督作品『正しい欲望』(1984)から現在までに160本以上の作品を制作。『あなたがすきです、だいすきです』(1994、ENK製作)でピンク映画新人監督賞、『HEAVEN – 6 -BOX 』(1995、高知県立美術館製作)でベルリン国際映画祭NETPAC賞を受賞。
また、美術館、ギャラリーなどで多数作品を発表しているほか、DJ、舞台演出も行う。高知/よさこい祭りでは「チーム M・I」を率いて20年連続出場している。
UNIVERSITY OF CREATIVITY(UoC)プロデューサー。1969年長崎県生まれ。京都大学経済学部卒業後1994年博報堂入社。営業職を経て、2010年より新規事業開発業務へ。経営企画局にてM&A業務に携わり、グループ会社化した企業に取締役副社長として出向。2018年よりビジネス開発局。2022年よりUoCプロデューサー兼務。
http://bruceosborn.com
写真家。1980年の写真展「LA Fantasies / 小西六写真ギャラリー」をきっかけに、日本でコマーシャル写真家として活動を開始。コマーシャル写真や映像の作家以外に、10代のメンバーとともに情報を発信する「MAGNET」、オリジネーターとして活動を運営する「親子の日」などのソーシャルな活動発表も多く続けている。2003年からは環境に配慮したテーマ「NATURE CALLS」にも取り組み発表。 International Photography Awards、東久邇宮文化褒賞など受賞経験多数。