- パフォーマンス
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EVENTS
Ravn(Mike TV)によるライブ・パフォーマンス
アグリー・ベティは猟犬たちと座る(猟犬たち! 猟犬たち! お腹のなかのお茶会にご招待!)
アグリー・ベティ(Ugly Betty)は、Ravn(Mike TV)が行う、ノイズを駆動力として場の固有性に応答する継続的なパフォーマンスの中心的キャラクターです。本作は、歪み、キャラクタープレイ、身体的なストーリーテリングが入り混じる、熱にうかされた夢のような世界として展開します。巨大で無骨な工業空間、無機質な明るさのオフィス空間、あるいはギャラリーの無垢なホワイトキューブなど、各回のプロジェクトはそれぞれの現場の建築、空気感、そこに流れる感情的な基底音によって形づくられます。同時に、床、トイレ、バーカウンター、そして観客の存在までもが、拡張されたステージとなります。
そこでは、催眠的な音の壁が突然に沈黙とぶつかり、喉の奥から絞り出されるようなヴォーカルは無表情な語りへと溶けていきます。また、フィードバックはメロディへと変異し、瓦礫の中からフック(耳に残る要素)がふいに現れるでしょう。そこでの即興性は手法であると同時に羅針盤でもあり、パフォーマンスは身体に宿る移ろうような物語へと、さらに空間の構造に埋め込まれた声へと導かれていきます。物語はポップカルチャーのアイコンを再解釈した存在としてのアグリー・ベティを軸に進みます。その声は身体のあちこちから現れ、周囲のエネルギーに応じて感情的なリアリティは変容していきます。
この公演は一度たりとも同じ内容にはなりません。それぞれがリアルタイムの発掘作業であり、フィードバック、歪み、断裂、そして取り戻された調和との親密な対峙の場となるでしょう。結果として生まれるのは、慣習を攪乱し、観客を自分自身やパフォーマー、さらに共に居合わせる環境のついての新たな理解へと招き入れる、妥協のない誠実さの空間です。
アグリー・ベティ は、私たちの骨の奥に宿る物語と、私たちが身を置く空間に刻まれた物語を掘り起こします。それはキャラクタープレイと音のうねりとして立ち上がり、歪みと断裂、そして取り戻された美しい調和から彫り出されたソニック・ナラティブ(音の物語)として迫ってきます。
アーティスト
Ravn(Mike TV)
ノイズ、メロディ、キャラクタープレイ、そして身体性を伴う物語性の交差点で活動する、パフォーマー/サウンドアーティスト。ギター、ヴォーカル、モジュラーエレクトロニクス、そして即興を用いて、ライブハウス、オフィス、ギャラリー、あるいはその狭間の空間など、どんな環境をも「共演者」へと変えてしまう、サイトスペシフィックなパフォーマンスを生み出しています。
近年の活動の軸となるのは、変容し続けるキャラクター「アグリー・ベティ」。その声は身体のあちこちから湧き上がり、空間の建築やエネルギーに反応して変化します。ノイズ、実験音楽、ポップカルチャーの領域を妥協なく探求するMike TVの実践は、ソロ活動と並んで、ベーシスト/ドラマーのNiord A S Hauge、ドラマー/ギタリストのÅnon Bakkjenとの協働プロジェクトとしても展開されています。むき出しの身体性と徹底した誠実さ、没入的なサウンド・ストーリーテリングを特徴とし、空間と音を切り離せないものとして提示するその実践は、Kunstnernes Hus、Oslo Kunstforeningなどでの公演を通じて評価されてきました。Mike TVは、ノイズ・実験音楽・ポップカルチャーをつなぐ妥協なき架け橋となります。
https://ravnnaa.bandcamp.com/album/deadbird-peripheral-drone
Instagram: @ravnnaa, @__miketv
マップ
都営新宿線「岩本町駅」A6出口より徒歩2分
JR「秋葉原駅」昭和通り口より徒歩4分
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Tenthaus Art Collective(テントハウス・アートコレクティブ)は、2009年よりさまざまな形で活動してきた、オスロを拠点とするアーティスト・コレクティブ。その実践はプロセスを重視し、コミュニティとの関わり、共同性、包摂性に焦点を当てたものである。
Tenthausが展開するThe OVEN Network(オーブン・ネットワーク)は、芸術的交流のための越境的なネットワーク。コラボレーションを基盤とし、北欧と東南アジアのコレクティブをつなぎ、共に学び、共に考え、長期的な関わりを育むことを目指している。彼らはアートやデザインを「成果物」としてではなく、「観察」「摩擦」「変容」のためのツールととらえる。
The OVEN Networkはアートプロジェクト、展覧会、リサーチ、レジデンス、ワークショップ、出版、集い、対話の瞬間などを通じて、周囲の状況に応じて形を変えながら展開される。彼らは共通の好奇心を持つ人々を歓迎し、違いを抱える場を共に保ちつつ、新たな前進のあり方を探求する。
メンバー:
イーダ・ウヴァース
身体、精神、社会における「移動性」を探求するムーブメント・アーティスト。パフォーマンスや視覚芸術、サイトスペシフィックな実践を通じて、参加型かつ学際的な作品を創出し、社会構造に問いを投げかけ、集団的な芸術体験へと誘う。@idauvaas
シャフルザード・マレキアン
パフォーマンス、映像、彫刻を横断する学際的なアーティスト。遊びを通じて公共空間や制度における権力、抵抗、ケアを探求。主な展覧会にSACOビエンナーレ(2025)、シンガポール美術館(2024)など。@shahrzad.malekian
Studio150
パット・ラッダパンとピヤコーン・チャイウェラプンデーチによって設立された、バンコクを拠点とするアート、デザイン、出版を横断するスタジオ。グラフィックデザインとキュレーション的視点を融合させ、印刷物から空間介入まで多様な形式で社会的な実践を展開。バンコク・アートブックフェア共同設立者。www.studio150.info
メチュ・ラペル
対話のための多孔質な構造をキュレーションし、アートやケア、そして新たに生まれる共有知を通じてコミュニティをつなげる手法により、様々なプロジェクトを実践している。
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