東京ビエンナーレ2023に参加するプロジェクトです。
これらひとつひとつのプロジェクトが見いだし、つくり出すリンケージ(つながり)にご注目ください。
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建築家。オープン・エー(Open A)代表取締役。1968年、佐賀県生まれ。1994年、早稲田大学大学院建築学科修了後、博報堂入社。1998年、早稲田大学博士課程。同年に雑誌『A』の立ち上げに参加、編集長を務める(同誌は2002年まで発行)。2003年OpenA設立。建築設計、都市計画、執筆などを行う。同時期に、東京の不動産を独自の視点と価値観で発掘・紹介するウェブサイト「東京R不動産」を開始。2008年より東北芸術工科大学准教授、2016年より同大学教授。2015年には公共空間のマッチング事業「公共R不動産」を立ち上げた。
刺繍家。植物、野生動物、神話、先住民族文化をテーマに手刺繍で作品を制作。これまで長野、ベルリン、アテネなどのグループ展やレジデンスに参加。手刺繍は時間のかかる作業であるが、野生の生物や幻獣の刺繍をすることで、自然物をより詳細に感知し、全身をもう一つの世界に突っ込んでいる感覚であるため、作家にとって精神療法のようなものである。
ベルリンを拠点に活動するメディアアーティスト。Siena Jazz Academyで音楽を学んだ後、サウンドと視覚芸術の融合を始める。自然環境や都市環境におけるキネティックな音の介入を通して、架空のポスト未来主義の時代を表現する芸術的な言語を発明したいという願いと共に作品を制作する。彼のインスタレーションは、オーディオ・テクノロジー、消費財、廃棄物などを融合させ、音をきっかけにした動く彫刻作品を制作する。動物を模した「テック・エコシステム」を作ることに主眼を置き、これらの作品は、地球への人為的な影響のメタファーとしての役割を果たし、環境問題を意識させることを目的とする。
これまで作品を展示してきた美術館や芸術祭等は様々な国・地域におよび、アルス エレクトロニカ(リンツ、オーストリア)、サーチ・ギャラリー(ロンドン)、FuturiumおよびNGBK Gallery(ベルリン)、ポリテク・フェスティバル(モスクワ)、FACT(リヴァプール、イギリス)、WRO Art Center(ヴロツワフ、ポーランド)、ウルト美術館(ラ・リオハ、スペイン)、ヨーロピアン・メディアアート・フェスティバル(オスナブリュック、ドイツ)、Lisboa Soa(サウンドアートフェスティバル)(リスボン)、「Nuit Blanche」(ブリュッセル)、「Platoon」(メキシコ・シティ)、「Urban Lights Ruhr」(ハム、ドイツ)、「List í Ljósi Light Festival」(アイスランド)などがある。
アーティスト、学者。イスタンブールを拠点に、SAHA Studio(イスタンブール)で活動し、Sanatoriumギャラリーに所属。身体的な環境、そしてコンセプチュアルな環境の構築を中心に作品を制作する。デジタル上での可視化や、写真、アニメーション、モデル、日常的なオブジェクト、テキスト、グラフィックを用いて、自然と人工というシステムにおける障害や境界、崩壊や変化などの振る舞いに焦点を当て、どのように人々はそれらを認知することができるのか考察する。これらのシステムは、自然発生的な都市の植物から太陽系外惑星に至るまで、様々な組織を構成し、内容によっては大きく異なるものもあるが、共通のシステム原理が見出される。
最近では「Berlin Senate Residency Program」や「Istanbul Biennial Production and Research Programme」に参加し、「Rocks and Winds, Germs and Words」(Sanatorium、イスタンブール、2019)など過去に6回の個展を開催。近年の参加グループ展に「Ubiquitous Surfaces」(Seager Gallery、ロンドン、2019)、「The Sound of No-one Listen」(The Corridor Art Space、アムステルダム、2019)、「Openhaus」(ZK/U、ベルリン、2019)、「Istanbul Biennial Digestion Program」(MSFAU、イスタンブール、2019)、「flesh and bone」(Operation Room、イスタンブール、2019)などがある。