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RRR OFFICE サブレントプログラム④ リリー・オンガ
テントハウス&オーブンネットワークと地域コミュニティの共同プロジェクト
RRR OFFICEは神田の「海老原商店」にビエンナーレ会期中に出現する、Research(調査)、Record(記録)、Report(報告)を行う仮設のオフィス的空間。「集うこと」を方法論であり理論でもあるととらえ、存在・対話・共有された時間を道具として、共同制作を行うオープンな実践です。出会いの一つひとつが作品の形成に寄与し、海老原商店を交換と共鳴の場へと少しずつ変化させていきます。
ここでのサブレント・プログラムは、様々な国や地域からアーティストやコレクティブが滞在し、来場者や地域との交流やワークショップを開くことで、クリエイティブな場として海老原商店を活性化していきます。このプロセスを通じて、私たちはRADMIN・gathering・TRANSLOCALな方法を探求します。社会的/コミュニティ的プロジェクトが東京でどのように成長しうるか、信頼と協働がいかに場を生み出すか、そして見過ごされがちな空間をどう活かせるかを考えます。
サブレントプログラム④のアーティストはリリー・オンガ
創業から一世紀となる「海老原商店」から始まり、リリー・オンガは神田の柳原通りを歩きながら、古い店や新しい店、神社、幼稚園、住宅など、人々の営みの記憶を記録していきます。彼女は観察し、インタビューを行い、その場を記憶をするに相応しい紙に絵を描き込みながら記録します。それは写真のように科学的に正確ではないかもしれませんが、人間の記憶としては非常に正確なものとなっていくでしょう。
11月14日(金)〜16日(日)は、アーティストが滞在し作品制作を行います。これまで制作してきた作品も併せて展示していますので、ぜひご来場ください。
アーティスト
リリー・オンガ(Lily Onga)
1997年にバンコクで生まれ、現在は東京を拠点に活動するリリーは、ブックデザインの仕事からキャリアをスタートさせ、その後イラストレーションやアニメーションへと表現の幅を広げてきました。色鉛筆、粘土、木材、レシート、箱、卵の殻、拾ったオブジェなど、カラスが光るものに惹かれるように、彼女は素材を集め、日常の断片を想像力あふれる世界へと変えていきます。彼女の作品は、漫画のような表情やレシートのグラフィック、遊び心あるデザインのひねりを融合させ、日常に潜む美しさと不条理に尽きることのない興味を示しています。
http://lilyonga.com/
Instagram: @Lilyonga
【終了】2025.11.13 - 11.16 / 海老原商店