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シンポジウム「新しいアートの国際協働に向けて:トランス・ビエンナーレの試み」

グローバル化や情報テクノロジーの変容、そしてアーティストの実践活動の変化によって、国際芸術展のあり方が大きく変わりつつあります。 展覧会や芸術祭は、もはや時間や空間によって区切られたものではなく、時空を超えてシームレスにつながりつつあります。アーティストやキュレーションの協働の実践は、会期中だけではなく、会期が終わった後も会場の外で継続的に続くようになってきています。 今回のシンポジウムは、こうした状況の中で、アーティストやコレクティブ、展覧会や芸術祭の新しいコラボレーションのあり方を議論します。 ll 登壇者 チェ・ビンナ(ヴェネチア・ビエンナーレ2026韓国館キュレーター/ハワイ・トリエンナーレ2025キュレーター) マリーア・スヴォンニ(ルレオ・ビエンナーレ芸術監督、ヴェルデ芸術監督) メチュ・ラペラ(キュレーター、テントハウス・アートコレクティブ ) チュオン・クエ・チー & グエン・フォン・リン(アーティスト、ニャ・サン・コレクティブ) 中村政人(アーティスト、東京ビエンナーレ2025総合プロデューサー) 毛利嘉孝 (社会学者、東京藝術大学)   登壇者プロフィール   チェ・ビナ 韓国出身のキュレーター。脱植民地主義や先住民の実践、制度的変革を軸に、アートとコモンズを結ぶ活動を展開する。オランダのユトレヒトでCasco Art Instituteを率い、『Grand Domestic Revolution』『Site for Unlearning』『Travelling Farm Museum』などのプロジェクトを企画、You Miと共に文化横断的プロジェクト「Unmapping Eurasia」を運営。2025年ハワイ・トリエンナーレ、2022年シンガポール・ビエンナーレ、2016年光州ビエンナーレに参画。2026年にはヴェネチア・ビエンナーレ韓国館をキュレーションする。   マリーア・スヴォンニ スウェーデン北部、サーミ文化圏のギロンを拠点に活動するキュレーター。彼女の実践は協働を基盤とし、サイトスペシフィックな手法を通じて対話を促し、長期的な変革を目指している。現在は、スカンジナビア最古の芸術ビエンナーレであるルレオ・ビエンナーレの芸術監督および、サーミの視点を取り入れた遊牧型芸術機関「ヴェルデ」の創設者兼芸術監督を務める。2029年にギロンが欧州文化首都に選定された際の応募書類において芸術プログラムを策定したチームの一員であり、2018年にはスウェーデン最北部では初めて現代美術に焦点を当てた美術館「キーン(KiN)」の設立も主導した。   メチュ・ラペラ ノルウェーのオスロを拠点に、文化の違いを超えた芸術的な協働の促進を目指す、テントハウス・アートコレクティブの共同ディレクター。オスロ大学で美術史の修士号を取得し、美術史家、プロデューサー、キュレーターとして活動している。空間デザインの実践にも取り組んでおり、現在はオスロで公共空間におけるアートプロジェクト「KORO」のキュレーションを行う。   チュオン・クエ・チー & グエン・フォン・リン チュオン・クエ・チー(1987年生)とグエン・フオン・リン(1985年生)は、互いに友情と協働を重ねてきたベトナム出身のアーティスト。チュオンは日常に潜む矛盾や記憶を映像やインスタレーションで照射し、グエンは身体の痕跡や持続性を詩的に探求する。2021年より協働制作を開始し、身体的感覚を介して空間に緊張をもたらす。女性の身体性や世代を超える記憶に関心を寄せ、釜山ビエンナーレ2024、アジアン・アート・ビエンナーレ2024などで発表。ハノイの「Nhà Sàn Collective」のメンバーとしても活動している。   中村政人 1963年秋田県大館市生まれ。1990年代より都市や地域を舞台に数々のアートプロジェクトを展開し、1997年に「コマンドN」を設立。第49回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館出品。2010年には地域に開かれた文化施設「アーツ千代田 3331」を創設し、2023年まで運営。東京ビエンナーレでは総合ディレクター(2021、2023)、総合プロデューサー(2025)を務める。平成22年度芸術選奨、2018年日本建築学会文化賞受賞。『アートプロジェクト文化資本論: 3331から東京ビエンナーレへ』(晶文社)など著書多数。   毛利嘉孝 社会学者。1963年長崎県生まれ。東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科教授。京都大学卒業、広告会社勤務後、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジでPhDを取得。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『ストリートの思想』(日本放送出版協会)、『文化=政治』(月曜社)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会)などがある。  
【開催前】2025.10.18 / エトワール海渡リビング館
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